文春文庫
なぜ武士は生まれたのか―さかのぼり日本史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 151p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167914134
  • NDC分類 210.42
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「武士」はいかにして「朝廷」と決別し、日本の統治者となったのか。約五百年間続く武家政権の始まりを人気歴史学者がやさしく解説。

内容説明

約六百五十年間続く武士の世はいかにして始まったのか?日本の統治者であった「朝廷」は、なぜ「幕府」にその座を譲ったのか?平氏らの失敗に学び、京都ではなく、鎌倉で独立を果たした頼朝の決断が歴史を大きく変えた―。4つのターニングポイントから、武家政権の誕生について、人気歴史学者がわかりやすく解説する。

目次

第1章 足利義満「日本国王」の権力―1392年(明徳3年)(公家を凌駕する存在へ;「祭祀権」と「課税権」を奪う ほか)
第2章 足利尊氏「京都」に挑む―1336年(建武3年)(得宗専制と幕府の揺らぎ;御家人の不満が幕府を倒した ほか)
第3章 北条時頼万民統治への目覚め―1253年(建長5年)(武士は危険な収奪者だった;支配して気づいた己の未成熟さ ほか)
第4章 源頼朝「東国」が生んだ新時代―1180年(治承4年)(「イイクニ」つくろう?;暴力装置としての武士 ほか)

著者等紹介

本郷和人[ホンゴウカズト]
1960年東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。東京大学・同大学院で石井進氏、五味文彦氏に師事し、日本中世史を学ぶ。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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saga

36
室町時代から、鎌倉・室町まで遡って、武士のルーツを考察する。欲を言えば江戸時代から始めてほしかったが、焦点を中世に絞ったということだろう。朝廷のある京都に政治の中心を据えた足利尊氏と、関東に残って朝廷と距離を置いた源頼朝の比較が面白い。義経が朝廷から直接任官されたことに対する頼朝による討伐は、武士団を統率するうえで避け得ない事だったと理解できた。政治能力が劣化した朝廷・公家に代わって武士が台頭したのだが、幕末には逆の現象が起きた。さて、現代の政府はいかがだろう……2020/02/10

クサバナリスト

7
NHKでかつて放送していた『さかのぼり日本史』の番組書籍のタイトルを変えての再出版本。この番組で著者の本郷先生を初めて知った。 当時の番組を思い出しながら読んだ。 本で読むとあまりさかのぼり感がしなかった。2020/01/11

あらあらら

1
なるほどとても良くわかる内容。他のテーマも文庫にしてほしい2023/06/09

本命@ふまにたす

1
中世日本の歴史を、足利義満から源頼朝に向かって遡って論じる。内容はオーソドックスな感じで「武士」の性格の変化が軸になっている。2021/11/30

えばた

0
歴史から学ぶこと多し。2023/12/18

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