内容説明
かつては北町奉行所で風烈廻りの与力だった桜木清兵衛。若隠居生活を楽しみながらも、身辺では何かと騒ぎが絶えない。ある日見かけたのは、若い頃に悪所で行き合った因縁の男・吾市だった。鉄砲洲界隈の商家を訪ねては無心する吾市の悪評に、胸騒ぎを覚える清兵衛。やがて、織物屋のご隠居が怪我を負わされたと耳にして…。
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年熊本県生まれ。脚本家・放送作家などを経て94年作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
110
書き下ろし文庫版のシリーズ第2作です。与力を隠居した(52才)主人公が市井の出来事に巻き込まれていくというよりもおせっかいな感じで事件に積極的な感じで巻き込まれていきます。4つの話がおさめられていますが、親子あるいは家族が底流に流れていると感じました。藤沢周平さんよりも人情的な感じで山本周五郎に近いのでしょうね。2019/10/15
とし
64
武士の流儀2巻。元北町奉行所風烈廻りの桜木精兵衛さん、厄介事が寄ってくるのか、探しているのか、人情味ある安心感バッグンの4話でした。 2019/12/15
ごへいもち
13
楽な読書、シリーズが全部このままの感じだといいな2024/12/24
高橋 (犬塚)裕道
7
星2.5。さして面白いわけではないが暇つぶしには良い。もう少し話が練ってあるとさらに良い。一寸大雑把かな。2020/12/12
藤よい
5
どのお話ももう少し盛り上がりが欲しいと思いました。最後の敵討ちは甚之助を思い留まらせることができて良かったです。2020/02/09