出版社内容情報
八咫烏の一族が支配する異世界・山内は、大猿との最終決戦にいたる。参謀・雪哉の作戦とは。世界の謎が明らかになる完結編!
内容説明
山内の朝廷の実権を掌握した若宮。彼に仕える雪哉は、全軍の参謀役となった。ある日、大地震で開かれた禁門の扉の向こうに「人喰い大猿」が現れ、ついに猿と八咫烏の最終決戦が始まる。若宮は記憶と名前を取り戻し、真の金烏となれるのか。山内の命運は―?八咫烏シリーズ第一部、堂々の完結。巻末に夢枕獏氏との対談収録。
著者等紹介
阿部智里[アベチサト]
1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、20歳という史上最年少の若さで松本清張賞を受賞。デビュー作『烏に単は似合わない』は八咫烏の世界を舞台に緻密な世界設定を行い、微妙な心理描写や意外な結末をはらんだストーリーも高い評価を受けた。13年続篇の『烏は主を選ばない』、各小説誌に短篇も発表。14年早稲田大学大学院文学研究科に進学、17年修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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TERU’S本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミュポトワ@猫mode
208
弥栄の烏、読了しました。これも表紙が変わってますね。っで、この巻は、玉依姫を別視点で書いて、話としていったん完結させたものです。1巻と2巻の関係と同じですね。ただ、こちらのほうは後日談が長めにあるので、その後のヤタガラスのことがわかると思います。つか、雪哉ハッスルしてんなw怖いんだよw後先省みなくなるとホント怖いけど、最後が良かったから良いんじゃないかな♪あと、巻末の対談が夢枕獏さんとのものです。相変わらず、無茶苦茶なこと言ってるw陰陽師読みたいけど実家にあるんだよなぁ…コロナ落ち着いたら取りに行かなきゃ2020/08/31
さばかん
132
いやさか!いやさか! 玉依姫と表裏一体になっていたんですねぇ……。 素晴らしいです。 軍事に関して冷徹な雪哉が好きです。 業を背負い悲哀を抱え涙する雪哉が好きです。 まさしく堂々の完結。 読む前はこれで終わりなんて寂しいな、お、第二部あるのかやったって思ってたけど、もうこれで終わって充分すぎるほど充分だって読み終わって思う。 第二部は何をやるのかなぁ。2019/06/06
まりも
129
八咫烏シリーズ遂に完結。うーむ面白い事は面白かったのだが、思っていた程ではなかったなと。せっかくこれ程に壮大な世界観を創り上げたというのに、そのラストを飾る最終巻がスッキリとしないのは残念。なんだかなぁというのが正直なところである。圧倒的な熱量と迫力に押されて一気に読み終えたが、今も尚釈然としないのはきっとそのせいだろう。とは言え弥栄の烏というタイトルに相応しいラストは非常に良かったし、雪哉も救われたのは何よりだった。第1部で語られなかった事は第2部で明らかになることを期待して続きを待ちたい。2019/05/15
ゴンゾウ@新潮部
122
第一部が完結。前作で山神、八咫烏、猿の世界と人間社会がつながった。同じ物語を山内の出来事として八咫烏の視点で描いている。金烏としての記憶が戻らない若宮。猿の攻撃を防ぐ雪哉。山神は英雄により滅ぶ。一代限りの山神として若宮が新しい世界を作っていく。そして新しく生まれた玉依姫。壮大な物語、新しいシリーズを心待ち。2019/05/21
鍵ちゃん
112
山内の朝廷の実権を掌握した若宮。彼に仕える雪哉は、全軍の参謀役となった。ある日、大地震で開かれた禁門の扉の向こうに「人食い大猿亅が現れ、ついに猿と八咫烏の最終決戦が始まる。若宮は記憶と名前を取り戻し真の金烏となれるのか。山内の運命は!仲間の死によって雪哉か冷血になる姿がおぞましい。2021/04/04