出版社内容情報
車を暴走させて大量殺人を犯して消えた男を追う退職刑事の執念の追跡。各ミステリーランキング上位を独占した傑作。海外ドラマ化。
スティーヴン・キング[キング,S.]
著・文・その他
白石 朗[シライシ ロウ]
翻訳
内容説明
暗い霧雨の朝。仕事を求める人々の列に、何者かが駆る暴走車が突っ込んだ。多数の死傷者を残して車は走り去り、事件は未解決に終った。そして今、退職刑事ホッジズのもとに犯人からの挑戦状が届く。こいつをこの手で捕らえてやる。決意したホッジズは、孤独な調査を開始した。アメリカ最高のミステリー賞、エドガー賞受賞作。
著者等紹介
キング,スティーヴン[キング,スティーヴン] [King,Stephen]
1947年、アメリカ、メイン州生まれ。高校教師を経て、1974年『キャリー』で作家デビュー。『呪われた町』『シャイニング』で一躍「モダン・ホラー」の巨匠となる。初のミステリー作品である『ミスター・メルセデス』でエドガー賞最優秀長編賞を受賞
白石朗[シライシロウ]
1959(昭和34)年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
128
退職刑事ビル・ホッジズ3部作1作目。なんとキング齢68歳の新シリーズ物で、しかもスーパーナチュラルやホラー要素の全くない、純粋なミステリであり、しかもエドガー賞受賞作でもある。全くキングの旺盛な創作意欲には畏れ入る。退職した彼の許に届いた一通の手紙は彼の未解決事件の1つ、メルセデス・キラーからの挑戦状であったことから、彼は再び刑事の意地と誇りを奮い立たせる。つまりこれはある退職刑事の再生の物語である。しかし暴走する車が次々と人々を轢き殺す事件とは、最近中国で同じような事件があっただけに創作物とは思えない。2025/03/30
茜
115
アウトサイダーで活躍した魅力的な人物である「ホリー・ギブニー」の過去を知りたいが為に読み始めました。三部作の上に文庫版では上下巻あるみたいなので都合6冊読むことになります。まだ1部の上巻を読み終えた時点ではホリー・ギブニーは登場せず。それでもストーリーには惹きつけられます。アウトサイダーでホリー・ギブニーが使った武器であるハッピースラッパー(靴下にボールベアリングを入れた手製の武器)が登場して「おぉ!」と驚いたり。下巻の登場人物にやっとホリー・ギブニーが載っていたので下巻が楽しみです。2021/09/15
nuit@積読消化中
105
久々のキング。そしてやっぱりキングはおもしろい!なんとか時間を捻出して上巻を読み終え、先が気になって仕方がない!下巻へ〜!2019/01/28
ゆいまある
82
キング初のミステリー(え、初めてだっけ?)。金持ちから盗んだ重量セダン、メルセデスSL500を凶器に無差別殺人を行うサイコキラー。それを追うのが退職した刑事と天才高校生コンビ。キングならではの不気味な気配漂う中に、人物ひとりひとりへの愛情が伝わる描写。キングの出汁がよく効いてて味わい深い。犯人の心理描写が見事。これ書く為にSL買ったのかなあとか、ネット犯罪についても詳しいので、専門のスタッフが居るんだろうなあと思いながら読む。古い作品より最近のキングの方が愛があって好きだ。ロマンスもあるでよ。2019/12/29
HANA
77
人混みの中にメルセデス・ベンツを突っ込ませた殺人鬼メルセデス・キラー。現場から逃げ去った彼から退職した刑事に挑戦状が届く。いや、やっぱりキングは読ませるなあ、リーダビリティ抜群。刑事とその仲間たちの行動や心理が丁寧に書き込まれているのはもちろん、それと対比するメルセデス・キラー側の行動も極めて詳細に書き込まれている為、追う側追われる側の緊張感はもちろん犯人側の探偵側の逆襲も手に取るようにわかるので、読者としては手に汗を握りながらそれを見守る事となる。こういう知恵比べ形式大好きなので、一気読みしつつ下巻へ。2020/02/27
-
- 和書
- 今日のごはん、何作ろう?