出版社内容情報
歴史ある紡績会社に突如として勃発した社長対次期社長候補のお家騒動(表題作)はじめ、組織に生きる男たちの業を描いた佳品四篇。社長 VS. 次期社長最有力候補
歴史ある紡績会社に突如として起こったお家騒動。
予期せぬ平取締役への降格に激昂した専務は、
役員会で取った行動のために、更なる組織の罠に――(表題作)
誰もが「これはウチの会社のことかも?」と、役員の顔を思い浮べずにはいられない、社長を目指す男たちの人間ドラマ。
舞台は高度成長期の企業。男たちには、それぞれ戦争で受けた傷があり、それが翳となって、物語に奥行が出ています。
時代は変わっても、組織に生きる者の欲望は変わらないと実感できる、城山三郎の初期企業小説集。
初版から40余年の時を経て、新装版で登場です!
解説・楠木建
城山 三郎[シロヤマ サブロウ]
著・文・その他
内容説明
戦前から続く紡績会社。次期社長の呼び声が高い専務・恩地は検査入院中に社長らが仕組んだ緊急重役会によって平取締役に降格される。社長の椅子へ執念を燃やす恩地がはまった、さらなる組織の罠とは―(表題作)。高度成長期を舞台にしながら、現在に通じる日本の組織人の欲望を描いた傑作企業小説集を復刊。
著者等紹介
城山三郎[シロヤマサブロウ]
昭和2(1927)年、愛知県に生れる。海軍特別幹部練習生で終戦を迎え21年、東京商科大学(現・一橋大)入学。卒業後愛知学芸大学(現・愛知教育大)で景気論を講ずるかたわら書いた「輸出」で32年、第4回文學界新人賞を受賞。34年、「総会屋錦城」で第40回直木賞を受賞した。平成8(1996)年、第44回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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