出版社内容情報
同じように女性のヌードを描き、まったく異なる評価を得た二作。その理由とは? 様々な観点から絵画を対決させ、真相を紐解きます。ヌードは芸術? スキャンダル?
異性愛と同性愛、恍惚の極みは?
同様の題材や図柄なのに、その意味や世の評価は時に正反対。
2枚の絵を比べることで、初めて見えてくることがある!
人気シリーズ「名画の謎」第4弾は、スリリングな「対決篇」です。
■ストレート VS ゲイ(死んでもいい)
クリムト『接吻』/カラヴァッジョ『聖マタイの殉教』
■昼の顔 VS 夜の顔(パリのダンス場)
ルノワール『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』/ピカソ『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』
■金持ち父さん VS 貧乏父さん(不肖の息子)
ゴッホ『画家の祖父の肖像』/セザンヌ『「レヴェヌマン」紙を読む画家の父』
■絶賛ヌード VS スキャンダラス・ヌード(横たわる美女)
ティツィアーノ『ウルビーノのヴィーナス』/マネ『オランピア』
■ブギウギ VS 孤独(アメリカンな都会)
モンドリアン『ブロードウェイ・ブギウギ』/ホッパー『ナイトホークス』
……ほか、全20比較!
国も年代もさまざまな絵の背景を紐解き、比べていくと、
「人間」の真実まで読み解ける――!?
◎紹介する名画40点は、すべて美しいビジュアルにこだわったオールカラーで掲載しています。
中野 京子[ナカノ キョウコ]
著・文・その他
内容説明
そっくりの構図で裸婦を描いた2枚。片や絶賛され、もう一方は物議をかもした。その理由は?絵画監賞に新たな視点を提示した著者による人気シリーズ第4弾は、様々な名画たちが対決。ピカソとルノワールが同じテーマで描いた2枚、美しき肖像画の王妃たち、父の悲哀、性愛の絶頂をめぐる情熱…。絵画の世界は広く奥深い!
目次
死んでもいい ストレートvsゲイ―クリムト『接吻』/カラヴァッジョ『聖マタイの殉教』
パリのダンス場 昼の顔vs夜の顔―ルノワール『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』/ピカソ『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』
不肖の息子 金持ち父さんvs貧乏父さん―ゴッホ『画家の祖父の肖像』/セザンヌ『「レヴェヌマン」紙を読む画家の父』
飛翔する赤ん坊 神の御使いvs恋のいたずら者―ムリーリョ『無原罪の御宿り』/ヴィアン『キューピッド売り』
嫌われ老人 セクハラvs殺人―ジェンティレスキ『スザンナと長老たち』/ヴーエ『希望と愛と美に打ち負かされる時』
横たわる美女 絶讃ヌードvsスキャンダラス・ヌード―ティツィアーノ『ウルビーノのヴィーナス』/マネ『オランピア』
音楽家 天才vs無名―ドラクロワ『ヴァイオリンを奏でるパガニーニ』/ブリューゲル『農民の踊り』
映画を彩る絵 狂気vs打算―ブレイク『ネブカドネザル』/ミレイ『オフィーリア』
男の美貌 国王vs殉教者―リゴー『ルイ十五世の肖像』/レーニ『聖セバスティアヌスの殉教』
麗しの王妃 オーストリアvsフランス―ヴィンターハルター『オーストリア皇妃エリザベート』/ヴィンターハルター『フランス皇妃ウージェニー』〔ほか〕
著者等紹介
中野京子[ナカノキョウコ]
北海道生まれ。作家、ドイツ文学者。2017年開催「怖い絵展」特別監修者。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに、絵画エッセイや歴史解説書をもとに、絵画エッセイや歴史解説書を多数発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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