出版社内容情報
厖大な未発表資料と綿密な取材で埋もれた事実に光を当てた『昭和史発掘』と宮中と新興宗教に斬りこむ遺作『神々の乱心』を読み解く。
内容説明
推理小説の人気作家であると同時に、超一流の歴史研究者でもあった松本清張。昭和史研究の代表作が『昭和史発掘』だ。その成果からつながる未完の小説『神々の乱心』は、清張が30年余にわたって「あの話はいつか小説にしておきたい」と繰り返し、死の瞬間まで情熱的に取り組んだ遺作である。二作に秘められた清張の遺志を解き明かす―。
目次
『神々の乱心』を読み解く(『神々の乱心』までの道のり;「皇居」―女官と宗教;「秩父」―弟とクーデター;「吉野」―南朝と自称天皇;「足利」―忠誠と反逆 ほか)
特別講 『昭和史発掘』を再発掘する(「カネ」と「テロ」の時代へ―陸軍機密費問題;「君民一体」の空間とは―北原二等卒の直訴;新興宗教に斬りこむ―天理研究会事件;敗者としての水戸―五・一五事件;幻の「宮城占拠計画」―二・二六事件)
著者等紹介
原武史[ハラタケシ]
1962(昭和37)年、東京に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本経済新聞社に入社、東京社会部記者として昭和天皇の最晩年を取材。東京大学大学院博士課程中退。放送大学教授、明治学院大学名誉教授。専攻は日本政治思想史。著書に『「民都」大阪対「帝都」東京』(講談社選書メチエ、サントリー学芸賞受賞)、『大正天皇』(朝日選書、毎日出版文化賞受賞)、『滝山コミューン一九七四』(講談社文庫、講談社ノンフィクション賞受賞)、『昭和天皇』(岩波新書、司馬遼太郎賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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