出版社内容情報
新年早々一家心中が起きたり、小石川界隈が辛気臭い話が多い。貧乏神が怒っているとか。根岸は早速探索を命じたのだが……。
内容説明
年明け早々、小石川で一家心中が発生したらしい。どうも江戸でもこの界隈に夜逃げや倒産などことさら不景気の風が吹いているようだ。牛天神に祀られていた貧乏神が怒っている、という噂が流れている。奉行の根岸は配下の宮尾にこの一件の探索を命じた。調べると他にも不可解な出来事が色々起きているのが判ってきた…。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒。93年、『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞。2002年に、第1回北東文芸賞を受賞。15年に「耳袋秘帖」シリーズで、第4回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。15年『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たち
35
久しぶりに『耳袋秘帖』読みました。やっぱり面白いなぁ。椀田さんと宮尾さんがいい味出してますね~。小石川の一家心中と不景気が、妙なところで繋がって、その原因までも、きちんと判明するところは、読んでいて気持ちがいいです。2017/09/22
Tadashi Tanohata
27
拝啓 根岸肥前守鎮衛殿。私ごとですが、左足首を剥離骨折しマラソンの練習時間を当ててお訪ね致しました。お元気そうでなによりです。聡明な頭脳と尊敬止まない人望は相変わらずですね。どうぞ、私のようなドジは踏まず、益々ご活躍ください。近々、またお訪ね致します。 敬具2019/08/09
み
23
さくさくと♪久しぶりのお奉行さま、皆さまの各々が中心の連作短編。力丸さんの登場がなかったのが残念なり。2017/09/30
Hugo Grove
18
なんか2割ぐらい力が抜けていたような。2018/02/01
退院した雨巫女。
16
《私-図書館》小石川に、貧乏神が祀られていたんだなあ。2020/08/30