文春文庫<br> 植村直己・夢の軌跡

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文春文庫
植村直己・夢の軌跡

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  • サイズ 文庫判/ページ数 326p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167907792
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

数々の偉業を打ちたてながら43歳でマッキンリーに消えた植村の軌跡を、併走し活動を支えた元編集者が描く。二篇の特別原稿を追加。没後30年目に初めて描かれた、稀代の大冒険家の肖像。



日本人初のエベレスト登頂、犬橇による北極圏1万2千キロ走破、北極点単独行とグリーンランド縦断――

数々の偉業をうちたて、次は南極大陸を犬橇で単独横断する、という長年の目標に向かいながら、43歳で冬期マッキンリーに消えた植村直己の伝記〈決定版〉。



文庫化に際し、付録「甘美でさえある時間」「二つの大切なこと」の二篇を特別収録。



決して単純な冒険のヒーローではなく、光と影を併せもった、一人の不器用な、そして魅力的な人間だった。1968年に初めてであって以来、16年にわたり植村の活動を支え、夢を共に追い続けてきた著者による伝記。



かつて、日本にはこんなにも熱い男がいた――。

湯川 豊[ユカワ ユタカ]

内容説明

日本人初のエベレスト登頂に続き、世界初の5大陸最高峰登頂を果たした1カ月後、植村は1枚のたたんだ紙を畳の上に広げ「南極の地図です」と言った。ここを単独で横断するのが自分の次の目標だ、とも。16年にわたり植村の活動を支え、夢を共に追ってきた著者がつづる冒険家の肖像。見たい、体験したい欲求を、植村は生涯追い続けた―。

目次

始まりと終わり
単独行
冒険家の食欲
先住民に学ぶ
冒険旅行に出る前に
現地から届いた手紙
『青春を山に賭けて』の時代
エベレストを越えて
故郷
エスキモー犬
北極点単独行
公子さんのこと
南極の夢
マッキンリーの氷雪に消えた

著者等紹介

湯川豊[ユカワユタカ]
文芸評論家・エッセイスト。1938年新潟市生まれ。64年慶應義塾大学文学部仏文科卒、文藝春秋に入社。『文學界』編集長、同社取締役などを経て退社。2003年4月から東海大学文学部教授、京都造形芸術大学教授を歴任した。2010年『須賀敦子を読む』で読売文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gonta19

131
2017/1/7 Amazonより届く。 2018/10/15〜10/19 植村直己さんをサポートした文藝春秋の湯川さんによる回顧録。植村さんのことは実はあまり詳しく知らなかったが、実に純粋に自然が好きだった人だったんだな、という印象。子供のように純粋にやりたいことを成し遂げていった真の冒険家だ。前を通ったことがあるが、その時は寄らなかった記念館にも行ってみたい。2018/10/19

えいなえいな

20
南谷真鈴さんの著書を読んで少し登山に興味を持ち、調べてみると植村直己さんの事が次々と出て来ます。もちろん名前は知っていましたがどんな方なのか知りたくなって適当に本書を読みました。植村さんの生涯をまとめたような本で入門編としては最適だったと思います。植村さんがいかに魅力的な人間だったのかがよく分かりました。こうなると植村さんご自身の著作が読みたくなって来ますね。2017/10/24

つちのこ

5
不世出の冒険家・植村直己の自伝。植村については彼の多くの著作を通してその航跡は知っているが、著者は10数年来の交流があったということで、植村にまつわる新たな事実を知ることができることを期待して手に取った。夫人の公子さんとのエピソードは冒険家・植村の人間性がよく出ていて好感が持てる。私的には植村の冒険の出発点となった『青春を山に賭けて』の時代の項が一番興味があり、これはこの本を読まずとも、植村の著作を読むことが一番である。(2017.3記)2017/03/15

Yoshio

3
植村直己を二人三脚でサポートした文春編集者の回想録。『等身大』の植村を描き出す意図通りの内容。 常に全力、体中がエネルギーに満ちている植村。一言で言えば『矛盾』の人で、計画が妙にこまかかったり粗かったり。熱い思いから急転、急に冷静になったり。公子さんに甘えたり労ったりするが月一で癇癪を起こす。しかし本人の中ではその時その時では真剣で一貫していると喝破。今ならコミュ障、躁鬱、発達障害とレッテル貼りされただろう。 単独登山は、一人で決めて誰にも邪魔されず好きなようにやる、これぞ冒険の本質、無上の喜びと。2018/08/16

gonzou ingandaruma

2
改めて植村直己という人間の凄さ偉大さが伝わってきました。あまり弱音を吐きそうもない植村氏が単独行の途中で憂鬱になったりとか一ヶ月に一回怒りが収まらなくなる日があったとか意外なエピソードも紹介されていて少し植村氏に近づけたような気がしました。単独行へのこだわり、現地生活にまず適応するアプローチ方法など独特ですがなんか共感出来るところだらけでした。2017/01/21

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