出版社内容情報
池波正太郎の鬼平誕生50年を記念して、不朽のベスト&ロングセラー「鬼平犯科帳シリーズ」全24巻を、さらに読みやすくなった決定版で順次刊行。
何度読んでも新鮮な「鬼平」に親しむ、最良のチャンス到来といえる。
第三巻収録作品は、「麻布ねずみ坂」「盗法秘伝」「艶婦の毒」「兇剣」「駿州・宇津谷峠」「むかしの男」。
巻末の「あとがきに代えて」は、池波正太郎自身による解説・長谷川平蔵。
必読の佳品である。
池波 正太郎[イケナミ ショウタロウ]
内容説明
火付盗賊改方とは、放火・盗賊犯を捕らえるための一種の特別警察。町奉行所にはない機動性を備え、果敢な探索、逮捕、処置を許されていた。平蔵の魅力全開の第三巻は、「麻布ねずみ坂」「盗法秘伝」「艶婦の毒」「兇剣」「駿州・宇津谷峠」「むかしの男」の六篇を収録。巻末の「あとがきに代えて」は、著者による長谷川平蔵解説である。
著者等紹介
池波正太郎[イケナミショウタロウ]
大正12(1923)年、東京に生れる。昭和30(1955)年、東京都職員を退職し、作家活動に入る。新国劇の舞台で多くの戯曲を発表し、35年、第43回直木賞を「錯乱」によって受賞。52年、第11回吉川英治文学賞を「鬼平犯科帳」その他により受賞する。63年、第36回菊池寛賞受賞。平成2(1990)年5月3日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
99
この巻では、鬼平が長官をやめます(罷免ということではなく、盗賊があまりいなくなったので長官職を空席にする)。ある意味骨休みということで、これを機に昔父親と一緒にいた京都へと木村忠吾をお供に出かけます。それでも骨休みにならずに、途中では義賊と出会ったり、京都では奉行の手伝いをしたり、奈良まで出張って大阪の二人の闇の頭領の一人を片付けます。最後は鬼平の奥さんの昔の事件に絡む話が収められています。2023/05/18
優希
53
江戸から京へと旅をしています。道中の忙しさは鬼平の魅力が満載でした。2023/03/02
金吾
45
○鬼平京都旅編です。鬼平の大活躍を楽しむと共に人情にほんのりしながら読みました。左馬との友情を感じる一冊です。「盗法秘伝」「兇剣」「むかしの男」が良かったです。2022/04/05
アリス(12月にはクリスティ)
31
今回の鬼平は、京都で大活躍!お供のウサ忠は相変わらず女に溺れてダメダメでしたが、憎めない存在です。2017/02/26
金吾
25
○旅の途上で始めてあった人も魅了する鬼平の魅力が楽しいです。また左馬との友情もいいなあと感じます。2024/02/03