文春文庫<br> 零戦、かく戦えり!―搭乗員たちの証言集

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文春文庫
零戦、かく戦えり!―搭乗員たちの証言集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 478p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167907617
  • NDC分類 916
  • Cコード C0121

出版社内容情報

昭和15年中国大陸での衝撃的なデビュー、真珠湾からラバウル航空戦、そして終戦間際の神風特別攻撃まで。現場にいた男たちが綴る。

零戦搭乗員会[ゼロセントウジョウインカイ]

内容説明

かつて日本海軍に「零戦」と呼ばれる戦闘機があった。昭和15年、中国大陸でデビューして以来、終戦の日まで海軍の主力として戦い抜いた零戦。その栄光と終焉をかつての搭乗員の肉声で綴る。真珠湾攻撃からインド洋海戦に到る栄光の緒戦。ミッドウェーでの逆転、死闘のラバウル航空戦、そして終戦間際の特攻まで。語り継がれるべき日本人の記録。

目次

第1章 零戦前史―海軍戦闘機隊の草創から支那事変まで
第2章 零戦の登場
第3章 大東亜戦争開戦
第4章 珊瑚海からミッドウェーへ
第5章 空と海を紅に染めて―死闘ソロモン
第6章 マリアナ沖から比島攻防戦へ
第7章 沖縄―本土防空戦
付 追悼・開発・復元

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

27
すでに解散してしまったが、いかに戦い、いかに素晴らしい戦闘機であったかを後世に残した搭乗員の証言集。ほとんどの方が鬼籍に入り、戦い方も戦闘機も大きく変わり、単に貴重な資料となってしまったが、優秀なパイロットと技術者の結晶が記録として残された。これを肝に戦争のない世の中を築きたいもんだ。2019/02/09

yamatoshiuruhashi

18
著者は「零戦登場員会」となっているが、神立尚樹が刊行には寄与している。零戦に登場した人々で作られていたこの搭乗員会の会報に寄せられていた体験談の総集編である。さらに総会に招かれた開発関係者などの挨拶も書き起こされている。本人が書いた、話した貴重な資料である。戦った人々の思いを大切にして、民族の誇りを失わないように本当のことを読み継ぐべきである。2017/08/24

roatsu

15
もはや多くが鬼籍に入られた往時、零戦で戦いまた携わった当事者の証言集。搭乗員、技術者、司令と多様で総合的に零戦と海軍航空隊を俯瞰できる。特に実戦、操縦、隊内生活など軍隊経験もレシプロ機を操縦することもない後世の我々が決して手を触れられない当事者としての経験と記憶は貴重な歴史の遺産と思う。名指揮官・相生高秀中佐の言葉は時代を超えて胸を打ち、湯野川守正大尉の痛憤を込めた証言は戦記のみならず巷に溢れるノンフィクションと銘打った書き物への警鐘として印象深い。ベストセラーが歴史の真実を語るわけではないということ。2017/02/02

みや

9
戦友会報『零戦』に寄稿された元搭乗員たちの回想等をまとめた一冊。生の証言による戦闘の実態を知ることができる貴重な記録だ。撃墜につぐ撃墜の無双時代から敗戦間際の特攻戦までが時系列に収録され、その盛衰が手に取るように伝わる。新たな戦闘機の開発も進まない中、燃料も弾丸も不足、時間稼ぎの肉弾戦によりヒトも戦闘機も失われていく。つくづく物量と生産力の敗北を痛感する。特攻に関していえば、出撃は志願制であって、人選に際しては家族構成にも配慮されたことが記されており、救われる思い。2024/09/09

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