出版社内容情報
四十六歳の誕生日、身勝手な夫と息子たちを残し、家を出た主婦・朋美。夫の愛車で気の向くまま高速をひた走る彼女を待っているのは。こんなにいとも簡単に夫と息子を捨てられるとは。
会社員の夫と、大学生と高校生の息子たちとともに東京の郊外で暮らす主婦・朋美。
日々家庭を支えてきた苦労を理解しようともせず、夫はその場しのぎの言葉ばかり、
息子たちは、「キモいおばさん」扱い。
46歳の誕生日の席で、朋美を軽んじてきた彼らに対し、ついに反乱をおこす。
身勝手でわがままな家族たちとは決別。レストランの席を立って、夫の愛車で
高速道路をひた走る――。
家出した妻より、車と女の住所が入ったゴルフバックが気になる夫をよそに
かつてない解放感を味わうが、車を失い、ヒッチハイクで出会ったのは、原爆を語り継ぐ老人と青年だった。
家族とどう生きるかの孤独と希望を描いて、新聞連載時大反響を呼んだ話題作、ついに文庫化!
?家族?という荒野を生きる──。
解説・速水健朗
桐野 夏生[キリノ ナツオ]
内容説明
46歳の誕生日、夫と2人の息子と暮らす主婦・朋美は、自分を軽んじる、身勝手な家族と決別。夫の愛車で高速道路をひた走る。家出した妻より、車とゴルフバッグが気になる夫をよそに、朋美はかつてない解放感を味わうが…。家族という荒野を生きる孤独と希望を描いて、新聞連載時大反響を呼んだ話題作の文庫化。
著者等紹介
桐野夏生[キリノナツオ]
1951年、金沢生まれ。成蹊大学法学部卒業。93年「顔に降りかかる雨」で江戸川乱歩賞受賞。99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞、『ナニカアル』で10年、11年に島清恋愛文学賞と読売文学賞の二賞を受賞。1998年に日本推理作家協会賞を受賞した『OUT』で、2004年エドガー賞(Mystery Writers of America主催)の候補となった。2015年、紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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machi☺︎︎゛
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