文春文庫<br> だから荒野

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文春文庫
だから荒野

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  • サイズ 文庫判/ページ数 459p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167907242
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

四十六歳の誕生日、身勝手な夫と息子たちを残し、家を出た主婦・朋美。夫の愛車で気の向くまま高速をひた走る彼女を待っているのは。こんなにいとも簡単に夫と息子を捨てられるとは。





会社員の夫と、大学生と高校生の息子たちとともに東京の郊外で暮らす主婦・朋美。

日々家庭を支えてきた苦労を理解しようともせず、夫はその場しのぎの言葉ばかり、

息子たちは、「キモいおばさん」扱い。

46歳の誕生日の席で、朋美を軽んじてきた彼らに対し、ついに反乱をおこす。

身勝手でわがままな家族たちとは決別。レストランの席を立って、夫の愛車で

高速道路をひた走る――。

家出した妻より、車と女の住所が入ったゴルフバックが気になる夫をよそに

かつてない解放感を味わうが、車を失い、ヒッチハイクで出会ったのは、原爆を語り継ぐ老人と青年だった。



家族とどう生きるかの孤独と希望を描いて、新聞連載時大反響を呼んだ話題作、ついに文庫化!



?家族?という荒野を生きる──。



解説・速水健朗

桐野 夏生[キリノ ナツオ]

内容説明

46歳の誕生日、夫と2人の息子と暮らす主婦・朋美は、自分を軽んじる、身勝手な家族と決別。夫の愛車で高速道路をひた走る。家出した妻より、車とゴルフバッグが気になる夫をよそに、朋美はかつてない解放感を味わうが…。家族という荒野を生きる孤独と希望を描いて、新聞連載時大反響を呼んだ話題作の文庫化。

著者等紹介

桐野夏生[キリノナツオ]
1951年、金沢生まれ。成蹊大学法学部卒業。93年「顔に降りかかる雨」で江戸川乱歩賞受賞。99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞、『ナニカアル』で10年、11年に島清恋愛文学賞と読売文学賞の二賞を受賞。1998年に日本推理作家協会賞を受賞した『OUT』で、2004年エドガー賞(Mystery Writers of America主催)の候補となった。2015年、紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ケンイチミズバ

140
長く家族をしていればいろんなことがある。積もりに積もったものが我慢の限界を超えて家族をディズニーランドに置き去りにして帰った私の同期も今は会社役員だし。桐野さんの安定したうまさ、とても面白かった。長崎に到着してから物語の性質が少し変わって不安になりだしたもののラストも良かった。我が身も振り替えったし、黙ってるのが一番よくないな。喧嘩しても意見が食い違おうとも会話はしなくちゃダメだ。そう思った。たぶんコンドームがぎっしり詰まったポーチの強烈なくだりと、山岡先生の妹が亡くなった時の話はずっと忘れないと思う。2017/05/16

エドワード

115
47歳の誕生日、森村朋美はあまりに冷淡な夫と息子に愛想をつかし、車に乗って家を出る。鈴木京香主演でTVドラマ化され、先の読めない展開が毎週待ち遠しかった。冒頭の誕生日の場面、家族のえげつなさがほとんど暴力だ。朋美の道中も面白いが、男三人のドタバタが苦笑の連続。「あんたが無神経なんだよ」「父親に向かってあんたとはなんだ!」次々と憂き目に会う夫、異星人のような息子たち、誰にも起き得る、家族という荒野。だが長崎で原爆の語り部老人と過ごす朋美にも決して沃野は訪れない。一年後の彼らの姿は果たして如何に。2016/11/14

アッシュ姉

107
ヒリヒリしたくてタイトルから本書をチョイス。ごうごうと吹き荒れる寒々しい情景を思い浮かべていたが、またしても予想が外れてマイルド桐野さん。からっとあっさり。シチュエーションが面白くてワクワク。夫と大学生と高校生の息子がいる専業主婦がブチ切れて家出。日頃から自分を軽視する家族を捨てて、一人車でひた走る。悲壮感に駆られそうな状況なのに爽快感を感じる。家族全員身勝手だけど、お互い様だからか個々には憎めない。後先考えずに衝動的な行動を取れるのは恵まれた環境があってこそだと思う。2017/10/25

machi☺︎︎゛

104
専業主婦の朋美は46歳の誕生日に自分の事をバカにして家政婦扱いする家族と別れ、自分の人生を歩む事に決める。とりあえず夫の車で当てもなく走り続ける。だけどあまりにも世間を知らなすぎる朋美に次から次へと襲いかかる災難。ようやく落ち着ける場所を見つけるも、果たしてこれがしたかった事なのか疑問に思う。一方、残された夫と息子たちも母親が急にいなくなり色々と変化が訪れる。桐野夏生さんは好きだからスラスラ読めたけど誰1人として共感はできなかった。2023/07/18

ゴンゾウ@新潮部

104
久しぶりの桐野夏生さん。ミステリーだと思い手にとったがさにあらずだった。熟年夫婦の家族の物語だった。同年代の自分にとって身につまされるエピソードが満載だった。浩光も浩光だが朋美も朋美だと思った。夫婦生活はひとつ間違えると荒野になってしまうということか。2017/06/02

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