文春文庫
ストロボ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167906559
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

カメラマンの喜多川は、自ら撮影した写真を手に、来し方を振り返る。そこには、野心、矜持、嫉妬――男の人生が写し出されていた。デビュー25周年。初期の傑作を復刊!



カメラマンの喜多川は、自ら撮影した写真を手に、来し方を振り返る。そこには、野心、矜持、嫉妬――男の人生が写し出されていた。

真保 裕一[シンポ ユウイチ]

内容説明

カメラマンの喜多川はある日、若い女性から余命短い母親の遺影用の写真を撮ってほしいと依頼される。母親はかつて喜多川に撮影されたことがあるというが、全く記憶にない。一体どんな因縁があったのか―(「遺影」)。50歳から22歳まで、フィルムを巻き戻すようにさかのぼって人生の哀歓を描き出す傑作。

著者等紹介

真保裕一[シンポユウイチ]
昭和36(1961)年、東京都生まれ。アニメーションの制作に携わった後、平成3年『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。8年『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、9年『奪取』で日本推理作家協会賞と山本周五郎賞、18年『灰色の北壁』で新田次郎文学賞をそれぞれ受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

92
一人の男の人生を 現代から過去に遡って描いた作品である。 カメラマンとして生きた喜多川の人生が 連作短編集のように綴られる。 振り返ってみれば、その瞬間がその後の 人生を変えることがある…残酷な真実も 写真と共に描かれる。 少し感傷的だが、味わい深い 過去へと向かう短編集だった。2023/12/06

オーウェン

54
カメラマンの喜多川が歩んだ人生。 被写体の人生を切り取る手助け。 そして妻を巡る相手とのやりとり、またカメラマンとして大成していくために多くの出会い。 構成が変わっており、スタートは晩年の50歳から始まり、最後は22歳の学生時代。 感動的なエピソードが多く、最初はイメージが悪そうな人物でも、その裏には秘めたる思いがある。 そこをシャッターを通じて切り取っていく様。2024/06/30

ポルトン

51
第五章から始まり第一章で完結する物語。 一人のカメラマンの半生を振り返って行くストーリー。 不思議な書き方で戸惑うかと思ったけど…。まるで走馬灯のように原点回帰していく展開でスラスラ読めました。 それぞれ章は主人公の人生の転機を表してて面白かったです。 2019/10/01

ジンベエ親分

39
5章から始まり1章で終わる。主人公の年齢も50歳から始まり22歳まで遡るという変わった構成の連作短編集。主人公のカメラマンという職業柄か、ほぼどの話も女性が絡み「カメラマン好色一代記」と言えなくもないのだけど(笑)、それ以上にどの話も人の死に直面し、それがカメラマンとしての彼の分岐点になっている。50歳の、くたびれてスレているけれど情熱を完全に失っていない男を作ってきたモノを見るのは面白い。最後まで読んでから再び冒頭の5章を読むと、そのラストが一段と迫る。喜美子さん、すごい人だね。真保裕一ではベストかも。2017/10/24

penguin-blue

37
そこそこ有名なフリーのプロカメラマンが主人公の短編連作。惰性と行き詰まりが見え隠れする50代の現在から夢と野望にあふれる20代まで、段々と過去へと向かう時系列が功を奏している。個々の短編の完成度は高いが、以前も感じた主人公の「俺は女を泣かせる罪な男だぜ」みたいな自意識がどうしても鼻につく。若手女性カメラマンが山で遭難する「暗室」@40代と最後の写真を撮影して欲しいと望む女性との関わりを描いた「遺影」@50代がよかった。前回は他の作品にひかれた気もするので、主人公と自分の年齢が近くなったゆえということか。2020/04/23

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