出版社内容情報
娘を殺された作家は、無罪になった犯人への復讐を計画していた。人間の生死を判定する?死神?の千葉は、彼と共に犯人を追うが――。シリーズ累計115万部、大ヒット作待望の文庫化!
娘を殺された作家は、無罪になった犯人への復讐を計画していた。人間の生死を判定する?死神?の千葉は、彼と共に犯人を追うが――。
伊坂 幸太郎[イサカ コウタロウ]
内容説明
娘を殺された山野辺夫妻は、逮捕されながら無罪判決を受けた犯人の本城への復讐を計画していた。そこへ人間の死の可否を判定する“死神”の千葉がやってきた。千葉は夫妻と共に本城を追うが―。展開の読めないエンターテインメントでありながら、死に対峙した人間の弱さと強さを浮き彫りにする傑作長編。
著者等紹介
伊坂幸太郎[イサカコウタロウ]
1971(昭和46)年、千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、作家デビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞を、「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
894
長編版の死神、千葉の物語。小説の構造そのものは比較的単純で、25人に1人というサイコパス本城とユマニストたる山野辺の対決が基軸となっている。ただし、そのままの構図では、物語が進行しないので、触媒の役割を果たすべく、そこに深く関与していくのが死神たる千葉である。もっとも、千葉自身は、きわめて淡々かつ飄々としており、下界の事柄には基本的には関心がないのだが。にもかかわらず、あれこれとおせっかいを焼いてしまうところが、本書のユーモアの出所であり、愛されるゆえんだろう。また、山野辺のユマニストとしての教養の⇒2018/07/06
ehirano1
562
#ママチャリに乗って登場する死神www。#激重の物語も、死神の天然ボケにより緩和。#25人に1人。#死神の仕事が完全にお役所仕事である件。#趣味を優先して仕事をサボる死神(→イカンだろ!いやむしろイイのかも・・・)。2020/06/20
mae.dat
293
同じボケを繰り返す事を「天丼」と言うそうですが、これもそうなのでしょうか。死神千葉の人外な言動、能力を目の当たりにしても、驚きつつも受け入れちゃうんですよねー。そんなアホなって(◍˃̶ᗜ˂̶◍)。特に千枚通しで突かれてね。スプラッター=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)ヒー。それをさ、ただの瀉血と言い切るのホラーでありコントですよ。敵役本城は山野辺夫婦を翻弄しているようであり、追い詰められているようでもあって。本城視線の心理を描いたものがあっても面白いかも。いや、サイコパスなので、焦りとか動揺はないのかな。2022/08/13
やな
287
途中かなり引っ張られたが、最後はあっさりと終わってもた感じ(^_^;)前作の短編のほうが好みかな。終盤、お父さんのセリフに心が震えた。2016/08/14
Emperor
227
「死と隣り合わせ」ならぬ「死神と二人乗り」。今回も面白すぎました。読了日、外は雨です。2017/11/19