文春文庫
そして、メディアは日本を戦争に導いた

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  • サイズ 文庫判/ページ数 227p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167905774
  • NDC分類 070.21
  • Cコード C0195

出版社内容情報

昭和史最強タッグによる「戦争とメディア」の検証、決定版対談! 石橋湛山、桐生悠々ら反骨の記者たちの話題も豊富な、警世の一冊。

歴史は繰り返すのか? 昭和史の教訓を今こそ

昭和史最強タッグによる「戦争とメディア」の検証、決定版対談! 石橋湛山、桐生悠々ら反骨の記者たちの話題も豊富な、警世の一冊。

内容説明

安保と憲法9条、特定秘密保護法と検閲、ナショナリズムの過熱。近年の日本社会が破局へと向かった歩みの共通点は何か。新聞が軍部支持に傾いた経緯、世論の「なだれ」を起こしやすい国民性、石橋湛山・桐生悠々ら「反骨のジャーナリスト」たちの仕事を紹介し、昭和史研究の第一人者が徹底して語り合った警世の書。

目次

序章 いまなぜジャーナリズム論か
第1章 戦争報道と商業主義
第2章 テロと暴力賛美の歪み、その内側
第3章 国際社会との亀裂の広がり
第4章 国家の宣伝要員という役割
第5章 暴力とジャーナリズム
終章 現在への問いかけ

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京・向島生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。松本清張、司馬遼太郎らの担当編集者をつとめる。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などをへて作家。著書は『日本のいちばん長い日』、『漱石先生ぞな、もし』(正続、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)、『昭和史1926‐1945』『昭和史戦後篇1945‐1989』で毎日出版文化賞特別賞、2015年菊池寛賞受賞

保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年、札幌市生まれ。同志社大学文学部卒。編集者時代の72年『死なう団事件』で作家デビューして以降、個人誌「昭和史講座」を主宰して数多くの歴史の証人を取材、昭和史研究の第一人者として2004年、菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

獺祭魚の食客@鯨鯢

61
 芸能人は「要人」でPCR検査を優先的に受診できるから呑気なコメントができるのでしょうね。  ワクチンの接種ができるようになった時も多分そうなるのでしょう。  TBSは何回しでかしても厳正な処分をしない。オウム裁判での責任にはホッカムリしています。岡江久美子さんがコロナウイルスで亡くなってまた逆戻り(サンデーモーニングもひどい)  やはりジャーナリズムは第四の権力なのですね。政権交代がないだけ政党よら始末が悪い。  戦時中に戦争礼賛記事を書いていた新聞社が戦争責任を追求する。「同じ穴の狢」2020/08/07

ヨーイチ

34
最近、戦争関連本を続けて読んでいるので、勢いで買ってしまった気がする。ご両人とも信頼できる書き手だったってのもある。(偉そうですみません)。戦争報道はイケイケの方がウケる、売れるってのは、「やっぱりそうだろうな」と言うしか無い。知っている範囲で言うと湾岸戦争とイラク戦争の時は新聞、雑誌を読み比べたものだ。覚えているのは東スポのはしゃぎ振り。あれはジャーナリズムとは言えないけど。「フセインのインキン作戦」なんて無茶苦茶な見出しもあった。戦前の露骨な行き方は一目瞭然だけど 続く2016/03/25

さきん

32
太平洋戦争勃発にかけて、日本のメディアはいかに政府に取り込まれていったのか、昭和一桁、二桁世代の元記者が対談する。情報分析の弱い国民と国民に迎合しないと食っていけないメディアを政府が上手く利用して、昭和10年に入るまで、だいたいを骨抜きにしたのが真実のようである。政府も必死に言論を統制したいというのが伝わってきた。現在も自民党案の公共の秩序に反しない限りという文言には解釈の幅があり、憲法があっても根本は人次第で随分変わるということを感じた。2017/02/07

呼戯人

20
メディアは進んで戦争協力をする。そういう歴史が半藤一利と保坂正康というベテランの近代史家によって語られている。新聞は国民国家成立に大きな役割をはたしてきたし、中間層のためのメディアとして活躍してきた。しかし権力によって国家統制が行われるようになると、政権批判どころか自ら進んで政権の犬になり戦争を鼓舞し国民を戦争に駆り立てるような記事を載せてきた。果たして21世紀の日本でも同じであろうか。新聞は今どんどん読まれなくなってきている。テレビも俗悪の極みを尽くして腐敗している。私たちは何を指針に生きればよいのか。2016/04/24

masabi

10
【概要】昭和前期のジャーナリズムと戦争協力を主題に半藤・保坂両氏が対談する。【感想】主戦論を唱え戦況報告をする新聞ほど部数を倍以上に伸ばし、反戦論を唱えた新聞は不買運動などで部数を落とす。官からネタを提供され速報性に優れたラジオに対抗する意味でも利益を追求した。他方で新聞紙法や報道統制、紙の割当制などで次第に言論の自由が失われていく。ジャーナリズムを捨てて国家に協力したのが昭和前期だったが、その背景には付和雷同しやすい国民の性があった。2021/07/24

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