文春文庫<br> 悪霊の島〈下〉

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文春文庫
悪霊の島〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 540p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167905422
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

孤島に暮らす男を襲う怪異。愛する者たちを見舞う怪死。この島には何かがいる! 悪しきものの棲む廃墟の館が隠す秘密とは?

内容説明

エドガーの描いた絵は話題を呼び、個展は大盛況となる。だが平穏な日々はそこまでだ。じっと機会をうかがってきた怪異が悪意が絶望が、ついにあふれだして愛する者を襲う。沈みゆく船、溺れ死んだ双子、屋敷に潜む忌まわしいもの。これぞモダンホラー!月光の照らす涙の最終章まで、黒い恐怖の奔流は止まらない。

著者等紹介

キング,スティーヴン[キング,スティーヴン] [King,Stephen]
1947年、アメリカ、メイン州生まれ。高校教師を経て、1974年『キャリー』で作家デビュー

白石朗[シライシロウ]
1959(昭和34)年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

64
上巻で不思議な才能が目覚めてから、関係者全員が集まった個展。そこからの直角を描くが如き急展開。奇妙な力に目覚めた者が悪と対峙するといういつものキング節、モダンホラー節であるが、今回は登場が下巻の半分を過ぎてということもあり少々印象が薄い。とはいえ「それ」が表れてからはまさに一気読み。じめっとした南部の洋館の雰囲気と言い、絵を武器に対峙する男と言い、過去の少女と乳母の戦いと言い、やはりキングは読ませるなあ。前半の再び立ちあがるまでの軌跡と言い、哀切なラストといい、やはり本書は一人の男の再生の物語であった。2017/11/12

つねじろう

62
来たよやっぱり来たよ凄い怖いやつ。もったいぶった分だけ不気味悪い。この怖さを味合う為には一気読みしかないね、寝不足は諦めよう。その予感はあったけど絶頂期から一気に奈落に落とされる。そうジェットコースターでカタカタ頂上まで行く道程のたいした事ないじゃ〜んいう見栄とその先のキャーの予感通りの展開。だから下巻でそれが始まり出したら途中で降りてはいけない。降りなかった者だけに過去のエリザベスの頑張りとスタンドバイミーを彷彿とさせるわたしとワイアマンとジャックの踏ん張りを理解出来る。流石の王者のホラーでありました。2017/08/21

カムイ

37
若造!(ムーチャチョ)ワイアマンの発する言葉は漢を感じる、主人公と言ってもよい悪霊に立ち向かう姿はかっちょいい〜〜❗兎に角、怖さのイマジネーション爆発しましたね、エドガー、ジャック、ワイアマン悪意に満ちた島での死闘は凄まじいの一言、ひさびさの恐怖を味わい浸る時間であった【恐怖の帝王】帰還まさに其の通りであった、カムイも絵は書くが才能のあるアーティストには憧れはある反面嫉妬するほうが大きい、エドガーに与えられた才能をまた奪われるのも悲しいのだが……もう一度最初からキング作品をまず【キャリー】から始めよう。2020/02/22

眠る山猫屋

22
下巻、一気読み。事故から再起したエドガーは、隠頓したデュマ・キーという島で、絵画の才能に目覚め、また隣人たちにも恵まれ、人生を取り戻してゆくが・・・。隣人たちの過去に起きた惨劇、絵を描く能力が何者かの影響下にあったことに気づく。島に潜む悪意は何を望むのか。ジャックやワイアマンと力を合わせて深淵に近づく過程が良い。青鷺の隠れ家での対決、過去に対決したメイドさんの悲劇、もちろん主人公の周りの大切な人々を狙う悪霊の長い腕。あまり救いはなかったけれど、読み応えはあった。後書きにあるように初期キングテイスト、復活。2016/10/20

𝕌ℤ𝕌(うず)

21
一言で言えば「幻肢痛の話」?上巻、すごく好きでした。あのままみんな幸せになってほしかった。そんな訳には行かないのがキングだし、それじゃ物語にならないんだけど。エドガーが描く絵ほど、悪霊の姿が見えなかった(ワタシの想像力不足)。それほどに、絵画の表現が素晴らしく、キングならではの、心象風景が目に浮かぶ現象(最たるものはリタ・ヘイワースのラストシーン)が何度も襲ってきて、読みながらフロリダ上空を飛んでいるようでした(行ったことないけど)。殺さないで、お願いだからその人だけは殺さないで・・・と何度も願ったのに。2017/11/16

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