出版社内容情報
山間の温泉町へ向う列車から八人の乗客が消失。宇野警部は推理マニアの女子大生夕子と謎を追う。新人賞受賞作を含む記念碑的作品集。
作家生活四十周年を祝して新装版刊行
山間の温泉町へ向う列車から八人の乗客が消失。宇野警部は推理マニアの女子大生夕子と謎を追う。新人賞受賞作を含む記念碑的作品集。
内容説明
山間の温泉町へ向う列車から、8人の乗客が蒸発してしまった。前代未聞の難事件に取り組んだ中年警部・宇野は、聞き込みの先々で推理マニアの女子大生・永井夕子と鉢合わせ。二人はいつしか名コンビとなるが…。オール讀物推理小説新人賞を受賞した表題作を収める、記念すべき「幽霊」シリーズ第一弾!
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
昭和23(1948)年2月29日、福岡生まれ。桐朋高等学校卒業。51年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞、以来ベストセラー作家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みっぴー
65
ワトソン役の俗物刑事とホームズ役の女子大生のコンビが様々な事件に挑む短編集です。人は死ぬんですが、ユーモアがあるため、日常の謎に近い感じでした。以下、特に好きな作品⬛凍りついた太陽ーーホテルで休暇中の刑事さん、とくれば勿論殺人事件に巻き込まれますよね。さりげなく伏線が引かれていて、綺麗に回収している点が高ポイント⬛善人村の村祭ーーとてもインパクトのある作品。うまい話にゃなんとか…ですね。他の幽霊シリーズも読んでみたいです。2017/07/21
へくとぱすかる
54
久々の再読。これも内容を忘れていて、その分しっかり楽しめました。40年以上前と聞いて、確かに今なら無理な設定もあるはずですが、そんなに気になりません。ドイルの作品に触発された感じかな? 2作目ががっしりできているのが、シリーズが今も続いているきっかけでしょうか。4作目、一見不可能と思える状況を作る方法には感服でした。既刊のこのシリーズ、読みたいですね。2017/02/19
tomoko
47
連城さん『ゴーストトレイン』が、赤川さんデビュー作『幽霊列車』のパスティーシュと知り、読んでみた。共通点があって面白い!そして、久々の赤川さんは懐かしく、読みやすく、面白かった。幽霊シリーズは、宇野警部と女子大生の永井夕子が行く先々で事件に出合い解決していくというもの。本書は1978年刊、5つの話。8ミリやカセットテープなど、昭和の香りを感じる中、今も活躍している赤川さんってやっぱり凄い人だ!と思った。2018/09/06
IRIE
37
中年警部宇野と女子大生夕子が行く先々で事件に合い解決してゆく。夕子の方が頭がまわるって警察どうなの?!と思いながらも、若い夕子に翻弄されて掌で転がされる宇野が可愛くなってくるから不思議(笑) 最後の話は先がわかってても怖かったです! 面白かったぁ★2019/06/17
coco夏ko10角
29
幽霊シリーズ第1弾。著者デビュー作。だからずっと気になってたけどついに手を。これからシリーズ少しずつ読んでいくつもり。宇野警部と永井夕子ってこんなに早くくっつくのね。ちゃんと伏線がはってあったりしてミステリーもよかった。2017/08/14