出版社内容情報
入社三年目の出版社社員・空也が配属されたのはボクシング雑誌。ジムにまぎれこんでから広がる、パワフルで熱い世界を描く長編小説。
突き上げられた拳は、何を掴むのか
入社三年目の出版社社員・空也が配属されたのはボクシング雑誌。ジムにまぎれこんでから広がる、パワフルで熱い世界を描く長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
114
以前から気になっていた角田光代の異色のボクシング小説、今回新作の「拳の先」を読む予定なので、その前に本書を読みました。女性作家とは思えない擬音語多用の文章、ボクシングの迫力あるシーンが目に浮かぶようです。著者は結構、ボクシングや格闘技が好きなんでしょうネ。結構意外ですが・・・トータルの感想は下巻読了後に。2016/04/04
ゴンゾウ@新潮部
107
角田さん初のスポーツ小説。期待していたけど。話の焦点がはっきりしない。多くの人物を追いかけ過ぎ。立花に絞り込んで欲しい。 下巻に期待。2019/11/22
ゆかーん
65
角田光代さんの描くボクシング小説。全くボクシングに興味がない私ですが、角田さんが描いているなら、どうにか読めるのではないかと挑戦しました。結果は、なかなかマニアック…。そもそも私自身、運動が苦手ということもあり、この世界に興味が全くありませんでした。そのため、なかなか読み進められなかったのですが、後半になって変わってゆきました。運動に興味のなかった編集者の空也さんが徐々にボクシングに興味を持って行く姿と、ボクシングジムに通う若者たちの熱い姿に感化されました。下巻で彼らがどう変化するのか楽しみです。2016/03/04
水色系
41
角田さんご自身が取り組んでいるというボクシングが題材。不覚にも全く興味がないボクシング雑誌に配属となって意気消沈していたはずなのに、一人のボクサーを追いかけていくうちにその面白さに気づく…って書くと陳腐だけど、「ボクシングを取材する人」っていう立ち位置の人を主人公にしたところがいいなと思う。ある種の客観性を持って読めるので。下巻に行きます。2023/04/30
matsu04
41
ボクシングものなんだけど、よくあるモノとはひと味違う。試合のシーンなんかやはり女性の視点だなと感じる。けれど、さっぱり角田らしくない。でもまあ、面白いからそれは別にいいか。下巻はさらに盛り上がりそうだ。2015/10/26