文春文庫<br> ワラをつかむ男

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文春文庫
ワラをつかむ男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167901660
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

お茶の水女子大を退職したツチヤ教授は神戸に? 「夏の総決算」「風邪の影響」「走った日」など混迷深まるエッセイ集。

耽溺必至のユーモア・エッセイ集!

お茶の水女子大を退職したツチヤ教授は神戸に? 「夏の総決算」「風邪の影響」「走った日」など混迷深まるエッセイ集。

内容説明

「もうたくさんだ」と苦悩の生活に別れを告げ、新天地を神戸に求めて安らぎを夢見たものの、避けても払っても襲うトラブルの波。非力のツチヤ教授が小理屈、屁理屈、詭弁、曲論でどう立ち向かうのか?「最悪の事態」「女の断言」「問題ありません」「人間の価値」など、理屈と悲哀のユーモア・エッセイ!

目次

前の章(ダイエット理論の問題点;臨機応変健康法;最悪の事態;修正版アダムとイブ;恥を知る男;なぜ自信がもてるのか;女の断言 ほか)
後の章(もしこんな偏向報道があったら;夏の総決算;人間の価値;価値の決まり方;風邪の影響;万全の練習計画;中高年男の野望 ほか)
不の章(新年の日記;達観のいろいろ;子どものバドミントン;翻訳の限界;魔の二歳児;迷惑な単純さ;少ないものほどよく目立つ ほか)
覚の章(簡単にすませる確認;歩きにくい靴;自習室の出来事;結果こそすべて;魚釣りとは何か;走った日;驚きの携帯画面 ほか)

著者等紹介

土屋賢二[ツチヤケンジ]
1944年、岡山県は玉野市に生まれる。現在、お茶の水女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

74
久々のツチケンさんのエッセイです。お茶の水大学でのあれこれで笑っていましたが、今回は退職し、神戸での生活が始まってからのドタバタのようですね。理屈と悲哀に満ちたユーモアがたまりません。いつ読んでも安定の面白さです。2015/10/23

10$の恋

38
リラックス・レビューでゴメンネ(^^)ツチケン読書時のBGMは明るい系のジャズやね♪案外、ボブマリーの脱力的なレゲエサウンドも似合う。そして飲み物は「電気ブラン」のロックをチビチビ傾けるのが私のスタイル (電気ブランって知ってる人は居るかな?)。哲学に腰をかけて持論を述べるツチケンは、狭い世界を縦横無尽に本音を吐きつつ闊歩する。これが「クセ」になっちゃう。「だから何なの?」な~んて考えちゃイカン!奥ゆかしい哲学者さんの探求の末のお言葉なのだよ。ただ、深すぎてアハハ♪と笑うしかないのだけどね、我々凡人は。2020/12/05

ち~

35
やはり、奥様と教え子さんの話は断然笑える!退官してからお引越しされたんだとか…街中でバッタリ出くわした時の事を考えて、常にこの本を鞄に入れておこうか…なんて事を考えてしまった…2019/02/28

これでいいのだ@ヘタレ女王

23
不要家族、そして この本と 面白さが戻ってきた。同じ事が起こっても、多面的に見てみると 捉え方によって こうも感じ方が面白く?出来るもんなんなんだな〜と、笑える。煮詰まった時に読むと気分転換に良いかも2015/05/10

いずむ

12
神聖にして侵すべからざる自虐。不届きにして見放されたる惰弱。ツチヤは文章から何かを感じ、読み解こうとするコトの傲慢さを教えてくれる。あるいは、無意味・無価値の何たるやを示してくれる、薄汚れたドドメ色のユーモアと言うべきか。背景には確かに"知性"や"知"そのものが存在していたはずなのに、後から振り返ってみても知的な後味なんて全くしない。屁理屈をこねくり回しているのに、自己弁護どころか、自ら攻撃の矛先を誘導しているようにすら見える。これがかの有名な"現実歪曲フィールド"なのだろうか。いや、もちろん違うと思う。2014/08/12

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