文春文庫<br> ヴァレンヌ逃亡―マリー・アントワネット運命の24時間

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文春文庫
ヴァレンヌ逃亡―マリー・アントワネット運命の24時間

  • 中野 京子【著】
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  • 文藝春秋(2014/08発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 278p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167901653
  • NDC分類 288.493
  • Cコード C0195

出版社内容情報

目的地の手前で破綻した「ヴァレンヌ逃亡事件」24時間を再現、人間の「楽観」が招く致命的な結果を描き震撼とさせる傑作!

王の嫉妬、王妃の焦り。運命の逃亡劇24時間を再現!

目的地の手前で破綻した「ヴァレンヌ逃亡事件」24時間を再現、人間の「楽観」が招く致命的な結果を描き震撼とさせる傑作!

内容説明

フランス革命の転換点となった有名な逃亡事件はなぜ失敗したか。愛のため命がけで計画を練ったフェルゼン、狂おしいほどに優柔不断なルイ16世、「贅沢と傲慢」の女王アントワネットの真実。嫉妬、楽観、逡巡。濃密な人間ドラマと追いつ追われつ迫真の攻防戦24時間の再現は、息も継げない第一級の面白さ!中野京子の傑作エンタテインメント。

目次

1章 運命の六月二十日
2章 緻密に、大胆に
3章 脱出の夜
4章 フェルゼンを欠く
5章 「王が拉致された!」
6章 急がぬ旅
7章 踏みつけられた者の怒り
8章 追いつめられてゆく
9章 真夜中のヴァレンヌ
10章 運命の回転
11章 王は不動
12章 ヴァレンヌの朝

著者等紹介

中野京子[ナカノキョウコ]
北海道生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。早稲田大学講師。専門はドイツ文学、西洋文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

98
面白かったです。ハラハラドキドキさせられるサスペンスでした。史実ながらもドラマを見ているようでした。マリー・アントワネットといえば贅沢と傲慢で悪評が高い王妃ですが、その真偽はともかくとして、最期まで王妃らしくあったことが凛として美しかったです。血の革命に散る運命にあっても気高かったのが悲しさを漂わせています。愛の為に命をかけたフェルゼン。優柔不断なルイ16世。迫真の逃亡劇は濃密な人間ドラマがあったんですね。ヴァレンヌ逃亡に特化しているせいか、息をするのも惜しむくらい面白かったです。2016/02/11

七色一味

74
読破。欧州の歴史区分としての「近代」の幕開けのきっかけとなったとされる「フランス革命」。その中でも有名な事件を、史実に基づいて再現した作品。いやもう、なにこのルイ16世の優柔不断さ。読んでいて何度ケツを蹴り飛ばしたくなったことか。2016/07/25

48
だいたいの流れと、どうして逃亡を失敗したかの大まかな事は知っていたが、ここまで酷いとは。ルイ16世に怒りが沸き上がるほどだった。フェルゼンの無念も良くわかる。マリー・アントワネットが男の見る目があったことも良くわかった。男は決断力大事!!2019/07/03

青蓮

46
ルイ16世一家が亡命を試みて脱出するも失敗し逮捕されてパリに連れ戻されるまでの事件をドキュメンタリーに書かれた1冊。ルイ16世の優柔不断っぷりにイライラしつつも、緊迫感漂うサスペンスを読んだ気分になれます。マリーアントワネット好きです。フェルゼンが悔い残るの、分かる気がします。2018/09/16

リキヨシオ

37
マリー・アントワネット達のパリからヴァレンヌまで24時間の逃亡「ヴァレンヌ事件」が描かれる。小説の様な臨場感と緊迫感で結果が分かっているのにどんどんと引き込まれる!逃亡は失敗に終わったけど決して稚拙な計画ではなかった。しかし逃亡生活の小さな判断ミスが重なり悲劇的な結末へと繋がった。想定外の緊急事態で自分はどんな判断をするだろう…今までの経験を信じて自分で判断するのか?過去を振り返って他人の意見を受け入れるのか?ルイ16世の行動や判断は色々と考えさせられた。たった1日の出来事が歴史を変えてしまうなんて!?2016/12/09

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