ハーパーコリンズ・フィクション
わたしの全てのわたしたち

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  • サイズ B6判/ページ数 408p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784596552112
  • NDC分類 933
  • Cコード C0098

内容説明

グレースとティッピは16歳―腰から下がつながった結合双生児だ。普通とはちがう幸せな日常、初めての学校生活、友情、恋、そして別れが詩のかたちで綴られた、みずみずしく切ない青春小説。カーネギー賞受賞作!!

著者等紹介

クロッサン,サラ[クロッサン,サラ] [Crossan,Sarah]
1981年生まれ。大学で哲学と文学を専攻し、ケンブリッジ大学で英語の講師を務めたのち、作家へ転身。みずみずしい感性のヤングアダルト小説で評価が高く、詩の形式で書かれた小説2作でカーネギー賞ショートリスト、『One』で2016年カーネギー賞ほか多くの文学賞を受賞した

最果タヒ[サイハテタヒ]
1986年生まれ。詩人。中原中也賞、現代詩花椿賞などを受賞。2016年の詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』は映画化され、同年の映画賞を多数受賞した

金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年生まれ。翻訳家、児童文学研究家、法政大学社会学部教授。1980年代より、多くのヤングアダルト小説を翻訳、紹介してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ikutan

76
ティッピとグレースは腰から下が繋がった結合双生児。″ティッピといっしょに生きられて、私は最高に幸せ。"冒頭のグレースの言葉から一気に引き込まれた。金原さんの翻訳を最果タヒさんが散文詩で綴る。その美しい文章はスラスラと読みやすく、真っ直ぐ届いて心を揺さぶる。言葉にはできない様々な感情に包まれ、彼女たちのことを愛しく感じた。読友さんのレビューにひかれた一冊。読んでよかった。2020/08/14

夜長月🌙新潮部

70
ティッピとグレースは美人姉妹の結合双生児で腰から下がくっついています。高校2年までは補助が出て家庭で勉強できてましたが補助が無くなり普通の高校にとうとう行くことになります。二人は「せっかくきれいなのにあんなのでさえなかったら。」とか「あんなになったら最低。」とか言われてしまいます。出会う人たちはみんな普通の人たちなのに彼女たちの前に来ると最低の人になるのです。でも全体として温かなものが流れていて染みる作品でした。2020/12/08

ケロリーヌ@ベルばら同盟

58
わたし、わたしたち。ティッピとグレースは、一卵性双生児。二人を、友達のジョンは「めちゃくちゃかわいい」と言うし、彼女たちの日常をドキュメンタリー番組にしたいキャロラインは「すてき。本当に素敵です」とため息をつく。電車に乗れば、知らない人が携帯をスナイパーのように向ける。普通、っていうのが、どんなに素晴らしいギフトか、普通でいられる人たちは知らない。勝気なティッピに対して、内向的なグレースの心の声が詩の形で綴られた物語を、金原瑞人氏が翻訳、最果タヒさんが瑞々しい感性で磨き上げた魂が震えるような美しい散文詩。2021/09/10

美紀ちゃん

58
2人の女の子ティッピとグレースは結合双生児。坐骨でくっついているタイプ。頭は2つ、心臓も2つ、肺と 腎臓も2組、腕は4本、動く脚は2本で動かなくてとても小さい脚が1本。腸は途中から合流。混ざってそこからは全部ひとつだけ。普通の高校に通うことになり、いじめとか恋愛とか失恋とか色々あるけど、2人で乗り超える。しかし、グレースが肥大型心筋症。分離手術の後心臓移植をすることに。そして悲しい結末。金原瑞人さんが好き。最果タヒさんの文も読みやすく素敵。衝撃的だったけど、読んで良かった。後書きもじっくりと、読んだ。2020/09/05

星落秋風五丈原

44
これもろ萩尾望都さんの『半身』のテーマじゃないですか!カーネギー賞受賞作。2021/12/31

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