出版社内容情報
新聞記者、彼の師匠である民俗学者、そしてその娘。ある事件をきっかけに止まった彼らの時間を、お草さんは動かすことができるのか?
大好評「紅雲町のお草」シリーズ第三弾!
新聞記者、彼の師匠である民俗学者、そしてその娘。ある事件をきっかけに止まった彼らの時間を、お草さんは動かすことができるのか?
内容説明
小蔵屋を営むお草は、新聞記者の萩尾の取材を手伝って以来、萩尾と、彼のライフワークである民俗学の師匠・勅使河原、その娘のミナホのことが気にかかっている。15年前のある“事件”をきっかけに、3人の関係はぎくしゃくしているらしいのだ。止まってしまった彼らの時計の針を、お草は動かすことができるのか。好評第3弾!
著者等紹介
吉永南央[ヨシナガナオ]
1964年埼玉県生まれ。群馬県立女子大学卒業。2004年、「紅雲町のお草」で、第43回オール讀物推理小説新人賞を受賞。同作を含む『紅雲町ものがたり』(文庫化に際し『萩を揺らす雨』に改題)で単行本デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
128
ちょっともう飽きてきた。’もう’というか1巻目から波に乗れていなかったような気もする。とりあえず中休み。2016/02/09
ダイ@2019.11.2~一時休止
118
紅雲町珈琲屋こよみその3。連作短編集?。民俗学者など3名のお話がメイン。それにしても1作目で引っ越したはずの友人が2作目以降も何の説明もなく登場してるし、2作目のメインで登場してたキャラは本作では全く登場しない。このシリーズの設定どうなってるの?2017/12/22
ケイ
103
前半はそれなりにおばあさんが出会う範囲の事件で、高齢の女性が口を挟むことで落ち着く事例だなと、前回までの大事に比して安心しながら読む。しかし、偽装の2件はなんとも…。なあなあで済ませちゃいけないことだよね。それと、いわゆる本の感想とは外れるが、小さいながら事業主である自分としては、安くわけてもらうというのは、してはいけないと同意できず、ダメですよと苦言を呈したくなった。こういうことが連鎖倒産をうむのではと個人的には思うから。2023/06/20
KAZOO
97
紅雲町の珈琲屋シリーズの3作目です。6つの話が入っていてどれも「お草さん」のおせっかいで事件らしきものが解決に向かうのはいつものことです。富司純子さんのイメージが強すぎて若干違和感を覚えてしまいます。事件というよりもちょっとした出来事にかかわる人情の機微のようなものがある気がしました。2015/05/22
タイ子
92
シリーズ第三弾。珈琲屋を営むお草さん。何がこの物語を惹きつけるのかと言えば、お草さんの年だと思う。決して若くない彼女がこれまで辿ってきた苦楽の人生を思い返しながら、今起きてる出来事に対してどれだけ手を差し伸べて、どれほど距離をおけばいいのかというのを加減よく読ませてくれるのは気持ちいい。だから、お草さんの言葉が沁みるんだな。今回は民俗学研究者がかつて発表した円空仏の論文に対してそれに関係した3人の男女の関係。何が起こっていたんだろうと思わせる展開にちょっとドキドキ。由紀乃さんもずっと元気でいて欲しい。2023/11/21