出版社内容情報
八咫烏の一族が支配する世界「山内」の世継ぎの后選びを巡る有力貴族の姫君たちの壮絶バトル。壮大な和製ファンタジーの幕が開ける!
史上最年少松本清張賞受賞作
人間の代わりに八咫烏の一族が支配する世界「山内」ではじまった世継ぎの后選び。有力貴族の姫君四人の壮大なバトルの果て……。史上最年少の松本清張賞受賞作品。解説・東えりか
内容説明
人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」で、世継ぎである若宮の后選びが始まった。朝廷で激しく権力を争う大貴族四家から遣わされた四人の后候補。春夏秋冬を司るかのようにそれぞれ魅力的な姫君たちが、思惑を秘め后の座を競う中、様々な事件が起こり…。史上最年少松本清張賞受賞作。
著者等紹介
阿部智里[アベチサト]
1991年、群馬県生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業。2012年、『烏に単は似合わない』で松本清張賞を史上最年少受賞。14年、早稲田大学大学院文学研究科に進学。執筆活動をさらに本格化させ、和製ファンタジー作家の大器と注目されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミュポトワ@猫mode
526
図書館で4巻目をシリーズものと知らずに借りて、涙目になっていたところでお気に入りさんが最新刊を読んでて、オススメされたので、読んでみました。感想は、オススメしてくださってありがとうございます!これ、滅茶苦茶面白いです!はじめどこの昼ドラだよ?って辟易してたんですが、途中からあれれ?って感じ。最後のほうは面白すぎて本閉じられないの!途中かなり複雑なので、もう一回読まないとなぁ…これがデビュー作の若手作家さんですが、文春文庫で100万部超えてるだけのことはあると思います。2巻まちょっと間を空けてから読みます。2019/01/16
yoshida
519
人間の姿に変わる烏が住まう世界「山内」。山内を統べる金烏代の子「若宮」の后の座を巡り、大貴族の東西南北家より四人の姫宮が競い合う。姫宮達は「桜花宮」内の春夏秋冬の殿に住まう。それぞれに魅力的な姫宮達。后の座を得れば生家は宗家の外戚として栄華を誇る。姫宮達は生家を背負いそれぞれに趣向を凝らす。桜花宮に血が流れた時、后の座を巡り異様な空気が桜花宮を覆う。物語は雅な恋愛物から、権謀術数が渦巻く推理物へと変わる。物語を読み終えた時、帯に書かれた「あなたの予想を裏切る」という文に納得する。斬新な発想。一気読みです。2016/07/25
はじめさん
502
著者初読。八咫烏が世界の覇者となっている世界。貴族は一生を人型で過ごし、庶民は烏に変化する。王家をトップにし、東西南北の四家がそれぞれの領地を支配。やがて年頃となった日嗣の御子のお妃選びとして、後宮に送り込まれる四家の命運を握った美しき姫君たち。もっとも腹黒いと噂される東家で育った、純真無垢な姫を主人公にしつつ、ドッロドロの女たちの戦い。烏が本体だけにクレバーな神算鬼謀。キャットファイトならぬクロウファイト。美しい烏の羽は漆黒。/ 小野主上、上橋菜穂子、萩原規子、国産ファンタジー三女史を継ぐ若手登場か。 2016/03/18
hnzwd
453
八咫烏が人型に変身して過ごす異世界ファンタジー、と、思わせておいて意外な決着、という小説でした。四家の姫から后を選ぶ儀式を舞台に描かれる女と女、家と家との争いもさることながら、終盤で暴かれる真相があまりにも素晴らしい。ロジックよりは心理的な部分に納得する真相ではありましたが、、意外性十分で大満足でした。ミステリ好き、ファンタジー好きのどちらにもオススメ。2016/01/23
さばかん
335
そうか、そうきたか……。 茶番だあああああぁぁぁぁぁ。 予想を裏切られた。 やっぱり女同士の争いって醜いわ、おぞましいわ。 色んなタイプの4人の女どもの争い。 主役は遅れてやってくるってな感じに最後にやってきてしかも探偵役で全てを掻っ攫っていった若宮。 そしてまさかのラスボス……。 いやぁ面白かった。2016/07/29