出版社内容情報
三蔵法師より危険な海路で天竺をめざした変わり者の僧・義浄。波乱万丈の取経の旅を史実とファンタジーを巧みに織りまぜた冒険譚。
天竺取経の三大スター、法顕・玄奘・義浄。そのうち、陸路を辿ったふたりと違い、義浄は南洋航路を用いて天竺に渡った、シブイ存在です。俗姓は張、字は文明。斉州に生まれ、貧困のなか仏道の師となる慧智と出会い、さらなる修行を求めて長安へ。そこで宗派による差別にあい、36才で天竺行を思い立つことになります。稀にみる頑固者で異相の義浄は慕われ、裏切られ、ひょんな人物に見込まれて海路をゆくことになります。幻術あり、海賊ありの波乱万丈の旅が魅力的であるのはもちろんのこと、何が起こっても全く動じず、自己を失わない義浄の姿は、単なる冒険譚を超えた感銘を与えてくれます。史実とファンタジーを巧みに織り交ぜた快著です。
内容説明
三蔵法師のシルクロードより更に危険な南洋海路で天竺をめざした変人・義浄。姓は張、字は文明。斉州生まれの、まれにみる頑固者にして異相の持ち主がなしとげた波乱万丈の取経の旅を、史実とファンタジーを巧みに織りまぜて描いた傑作冒険譚。妖術あり、海賊あり、謎めいた美女あり。文庫オリジナル短篇を収録。
著者等紹介
仁木英之[ニキヒデユキ]
1973年、大阪府生まれ。信州大学人文学部卒業。2006年『夕陽の梨―五代英雄伝』(学習研究社)で第12回歴史群像大賞最優秀賞、『僕僕先生』(新潮文庫)で第18回日本ファンタジーノベル大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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