文春文庫<br> レイジ

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文春文庫
レイジ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 393p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167900489
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

孤高の礼二と世渡り上手なワタル。2人が初めて組んだバンドは成功を収めるが、それ以降互いに意識しつつも歩み寄れず、やがて……。

剣道女子2人から、今度は音楽男子2人の青春小説だ!

孤高の礼二と世渡り上手なワタル。2人が初めて組んだバンドは成功を収めるが、それ以降互いに意識しつつも歩み寄れず、やがて……。

内容説明

音楽の才能は普通だが、世渡り上手なワタル、高みを目指すゆえ周囲と妥協できない礼二。中学で出逢った二人は、文化祭でバンドを結成するが、その後、それぞれ違う道を歩み続ける。女子の青春小説でも定評のある著者が、今度は、二人のロック少年の苦悩と成長を描く。ほろ苦く切ない、青春ロック小説。

著者等紹介

誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年、東京都生まれ。学習院大学卒。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。2003年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

134
読メ読了登録600冊目。誉田さんの本は12冊目。誉田さんの実体験が色濃く出ている作品だと思う。中学生でバンドを組んだワタルとレイジが、考えの違いで別々の道を歩む。その二人を誉田さん得意の交互にそれぞれの目線で描いていく。誉田さんは魅力的な女性を描くのがうまいと思うが、今回は脇役だがワタルとレイジを見続けるマドンナ役の梨央がいい味をだしていた。誉田さんの同じくバンドを扱った「柏木夏美シリーズ」のような疾走感はなかったが、バンド経験がなくても、ワタルとレイジの約20年間に共感を感じることが多かった。2014/04/06

イアン

128
★★★★★★★☆☆☆ロックを志した男たちの葛藤を描いた誉田哲也の長編。モテたい一心でバンドを結成した航と、天性の音楽的才能を持つ礼二。中学の文化祭で同じステージに立った2人だったが、方向性の違いで決裂してしまう。互いの近況や一人の女性を巡って意識しつつも、決して歩み寄ろうとしない航と礼二。その心理描写が見事だ。専門用語満載なのに解説はほぼ皆無。まるで「付いてこれる奴だけ付いてこい」と言わんばかりの文体だが、そのリズム感がむしろ心地よい。本気でバンドマンを目指した著者だからこそ描ける、挫折と苦悩の青春小説。2025/04/19

H!deking

109
マジかー、これツボる人はなかなか少ないだろうけど、めちゃくちゃ面白かった。ピンポイントついてくる。だいたいこういうのってサクセスストーリーが多いと思うんだけど、売れないバンドのリアルがここにある。いつかまたバンドやりたいなー。多くは語りません。昔バンドやった事ある人、読んでください。強制です!(笑)2020/10/28

mocha

105
中学時代のバンドで知り合ったレイジとワタル。お互いに嫉妬し、反発しながら距離をとって過ごす高校・大学時代。譲れない音楽への思いや恋、うぬぼれと焦燥、青春時代の恥ずかしくも羨ましい空気感に満ちている。'80年代からの音楽シーンの変遷も懐かしく、自分自身の思い出も 曲と一緒に蘇ってきた。2016/06/13

W-G

72
段ボールの中に未読のまま入っていたので読んでみました。かなり青臭いというか、オッサンになってから読むと、なんかこっちまで恥ずかしくなってくる小説。昔に音楽かじった事ある人ならなおさら。『風の彼方に』ってどんな曲なんだろう?礼二の音楽のベースは80年代らしいけど・・・。2016/04/24

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