出版社内容情報
いまや「国民弁当」的人気者いかめし。噛み終え、飲みこんで、陶然、恍惚、絶句! 食への好奇心は衰えず、丸かじりシリーズ32弾!
ゴハンにイカか、イカにゴハンか?!
いまや「国民弁当」的人気者いかめし。噛み終え、飲みこんで、陶然、恍惚、絶句! 食への好奇心は衰えず、丸かじりシリーズ32弾!
内容説明
浦島太郎の心境でひさしぶりのビアガーデンを探訪し、“冷やし”かつ丼にドキッとし、四角いおにぎりに出会っては照れくさくなり、ゆでとうもろこしにはうっとり。そして、今や国民弁当となった「いかめし」はなぜあんなに人気があるのか、ヒミツに思いをめぐらすショージ君―大人気シリーズの第32弾!
目次
じいさんビアガーデンにゆく
オムライスの騒ぎ
え?冷やしかつ丼?
とうもろこしのザークジャキ
箱物ジュースのチューチュー
箸はいつ?
B級の覇者ソース焼きそば
「まあまあ、ひとつ」
島根物産館へ
タコぶつ噛み噛み考える〔ほか〕
著者等紹介
東海林さだお[ショウジサダオ]
本名庄司禎雄。昭和12(1937)年東京生れ。早稲田大学露文科中退。45年第16回文藝春秋漫画賞、平成7年第11回講談社エッセイ賞受賞。9年漫画とエッセイ両分野の活躍により第45回菊池寛賞受賞。12年紫綬褒章受章。13年第30回日本漫画家協会賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
47
著者のエッセイ、面白さは食物にあるのは確かだがそれ以上に人間観察が優れていると思う。食べ物を食べるとき、食べたあと、それぞれが細かく観察されてそれが見事に文章として表現されていることだ。今回のお気にいりは「「まあまあ、ひとつ」「酌の問題」、「ファミレスで晩酌を」などお酒にまつわる話。解説は小泉武夫氏、食の強豪タッグだ。2015/12/01
ユメ
38
毎月一冊ずつ丸かじりシリーズをちびりちびりと読むのが、すっかり楽しみのひとつとなっている。今回も、東海林さんのユニークな着眼点に膝を打つことしきりだった。例えば「春菊のほうはなぜ事件にならないのか」。指摘されてみればたしかに、並居る青物を押しのけて春菊が鍋物に不動の地位を占めているのはなぜだろう。稲荷ずしにシュウマイといった懐かしい味を愛しつつも、冷やしかつ丼、コラーゲン鍋、新国会丼……何やら目新しい食べ物が生まれたと聞けばすぐさま駆けつけて食べてみる、東海林さんの食への執着とチャレンジ精神が好きだ。2018/07/25
s-kozy
35
面白い、腹が減る、これ以外は何も言うことはありまへん。本作中の個人的ベスト5(順不同)は、「B級の覇者ソース焼きそば」「タコぶつ噛み噛み考える」「変わる変わるよおでんは変わる」「身も蓋もある話」「わが愛するレバーよ」です。あれ?こうして改めて眺めてみると漢字やひらがな、カタカナ等の割合が実に絶妙に配分されている。読みやすい訳だ。さすが天才東海林さだお。今回も楽しめました(結局、あれこれ言ってしまった)。2014/04/25
Pー
14
クスっと思わず微笑むことのできる東海林さだおさんの「丸かじりシリーズ」最新版です。読むたびに思うんだけど、東海林さんってホント、食べ物に対する「愛情」の深いお方ですよね。食べ物への郷愁心、そして食べ物に対しての観察力、やはり『食に対するこだわり』が大変に強いお方では、と推察しています。もうかなりのお齢のはず、それでもお元気そうな行動力もこの❝こだわり❞から生まれているのでしょうね。この本で初めて知ったのですが『国会丼』というのがあるんですね。今も存在するのかどうか。国会図書館です、確認いただきたいな~。2014/06/26
ラクダ
14
まるかじりシリーズ・・、エッセイ物だが読んでいると食べたくなる料理が沢山でてくる。特に食べたくなったのは、東京水道橋の【かつ吉】の冷やしカツドン、醤油・味噌合体ラーメン、伊勢うどん、でした。僕は残念ながら駅弁の【いかめし】はイマイチ好きでないのです。2014/04/13