文春文庫<br> 月と蟹

個数:
電子版価格
¥649
  • 電書あり

文春文庫
月と蟹

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2024年04月25日 15時51分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 358p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167838669
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

孤独な子ども達が始めた願い事遊びはやがて切実な思いを帯びた儀式めいたものに――深い余韻が残る少年小説の傑作。直木賞受賞。

あの夏、海辺の町で少年は大人になる涙を知った

孤独な子ども達が始めた願い事遊びはやがて切実な思いを帯びた儀式めいたものに――深い余韻が残る少年小説の傑作。直木賞受賞。

内容説明

海辺の町、小学生の慎一と春也はヤドカリを神様に見立てた願い事遊びを考え出す。無邪気な儀式ごっこはいつしか切実な祈りに変わり、母のない少女・鳴海を加えた三人の関係も揺らいでゆく。「大人になるのって、ほんと難しいよね」―誰もが通る“子供時代の終わり”が鮮やかに胸に蘇る長篇。直木賞受賞作。

著者等紹介

道尾秀介[ミチオシュウスケ]
1975年生まれ。2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、デビュー。07年『シャドウ』で本格ミステリ大賞を受賞。09年に日本推理作家協会賞を受賞した『カラスの親指』は、12年に映画化でも話題に。10年に『龍神の雨』で大藪春彦賞を受賞、『光媒の花』で山本周五郎賞を受賞。11年『月と蟹』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 8件/全8件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

665
本篇は直木賞(第144回・2010年下半期)受賞作だが、いわゆるエンターテインメント小説ではなく限りなく純文学に近い、いわば境界上に位置する小説である。2人の少年と1人の少女が描かれるが、彼らが抱える3者3様の葛藤が物語を紡いでゆく。また、少年と少女の感情、そしてその表出のあり様、あるいは成熟度の差異が巧みに捉えられており、このことは作品にリアリティを保証するとともに、哀しみの「質」を平板化させない機能を獲得している。物語には一貫してヤドカリが登場するが、これもまた哀しみのメタファーとして有効である。2019/08/25

三代目 びあだいまおう

315
上手い!読後すぐに感じたのがその一言。一文字たりとも無駄も不足もない。完璧といえる作品だと。主人公慎一は祖父と母との三人暮らし。父親を癌で亡くし転校するが、実は祖父の左足は船事故で失っており、その事故が原因で転校先のマドンナの母親は死んだ。多感で感性豊かな小学生時代、慎一の一人称で紡がれる日常はどこか懐かしく、どこか繊細で、残酷ささえを内包する。子どもらしい感性で家族の不穏な空気と友人とのかけがえのない繋がりを語りながらやがて辿り着く結末。一人称を脱し客観の表現と変化した先、戦きに似た読後感が漂う‼️🙇2020/01/07

Atsushi

239
小学生3人の物語。病気で父を亡くした慎一と父から虐待を受ける春也。二人は大の仲良しだが、そこに事故で母を亡くした鳴海が加わり、3人の関係は微妙に。3人の関係を縦軸に、慎一の母と鳴海の父との恋愛関係が横軸で描かれる。ヤドカリを神として3人の願うことは時にして大人よりも残酷だと思った。「大人になるのって、ほんと難しいよね」、「大人も弱いもんやな」彼らがラストで交わす言葉が印象的。第144回直木賞受賞作。2017/08/05

hiro

237
直木賞受賞作が文庫化されたので即購入した。先に同じ小学生が主人公の『光』を読んでいたが、『光』は主人公達が謎を解く、化石を盗む、そして誘拐犯の脱出と、主人公達の冒険を描いた作品で、この小学生達を羨ましく思った。一方、この『月と蟹』は、子供のもつ残忍性を改めて感じる。大人に目からすると、それぞれの配偶者を亡くした慎一の母と鳴海の父の密会は、不思議なことではないが、子供からすると許せないことだったのだ。小説や映画の題材としてよくある明るくもない話を飽きさせずに読ませるのは、道尾さんの筆力だと改めて思った。2013/07/20

kaizen@名古屋de朝活読書会

234
直木賞】著者の作品は苦手だった。初めは恐る恐る読み進んだ。学園物で地域物。鎌倉が舞台。蟹も登場するが、ずっと出てくるのはヤドカリ。「ヤド神」として祀るところが妙。やや暗め。不快感はない。読んでいる最中はヤドカリとザリガニを混同していて感想にザリガニと書いていたのを指摘をうけて訂正。小さい頃、近所にいたのはザリガニだった。。。脳内変換。。。2014/02/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6850459
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。