出版社内容情報
子どもと大人の違いは個人の中に多様性があるかどうかである――。練れた大人の「知」による成熟への道しるべがここに!
かつてなく幼稚化したニッポン!
子どもと大人の違いは個人の中に多様性があるかどうかである――。練れた大人の「知」による成熟への道しるべがここに!
内容説明
「こんな日本に誰がした」犯人捜しの語法でばかり社会を論じる人々、あらゆるものを費用対効果で考える消費者マインド、クレーマー体質…日本が幼児化を始めたターニング・ポイントはどこにあったのだろうか。知の巨人ふたりが、大人が消えつつある日本のいまを多層的に分析し、成熟への道しるべを示した瞠目の一冊。
目次
プロローグ 成熟と未熟(鷲田清一)
第1章 対談 「大人学」のすすめ(鷲田清一×内田樹)
第2章 大人の「愛国論」(内田樹)
第3章 「弱い者」に従う自由(鷲田清一)
第4章 呪いと言論(内田樹)
第5章 大人の作法(鷲田清一)
第6章 もっと矛盾と無秩序を(内田樹)
終章 対談 身体感覚と言葉(鷲田清一×内田樹)
著者等紹介
鷲田清一[ワシダキヨカズ]
1949年京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学教授、大阪大学総長などを経て、大谷大学教授、せんだいメディアテーク館長。哲学・倫理学を専攻。89年『分散する理性』と『モードの迷宮』でサントリー学芸賞、2000年『「聴く」ことの力』で桑原武夫学芸賞、2012年『「ぐすぐず」の理由』で読売文学賞を受賞
内田樹[ウチダタツル]
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院博士課程中退。神戸女学院大学文学部名誉教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。『私家版・ユダヤ文化論』で第六回小林秀雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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