文春文庫<br> 大人のいない国

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文春文庫
大人のいない国

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  • サイズ 文庫判/ページ数 189p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167838546
  • NDC分類 304
  • Cコード C0195

出版社内容情報

子どもと大人の違いは個人の中に多様性があるかどうかである――。練れた大人の「知」による成熟への道しるべがここに!

かつてなく幼稚化したニッポン!

子どもと大人の違いは個人の中に多様性があるかどうかである――。練れた大人の「知」による成熟への道しるべがここに!

内容説明

「こんな日本に誰がした」犯人捜しの語法でばかり社会を論じる人々、あらゆるものを費用対効果で考える消費者マインド、クレーマー体質…日本が幼児化を始めたターニング・ポイントはどこにあったのだろうか。知の巨人ふたりが、大人が消えつつある日本のいまを多層的に分析し、成熟への道しるべを示した瞠目の一冊。

目次

プロローグ 成熟と未熟(鷲田清一)
第1章 対談 「大人学」のすすめ(鷲田清一×内田樹)
第2章 大人の「愛国論」(内田樹)
第3章 「弱い者」に従う自由(鷲田清一)
第4章 呪いと言論(内田樹)
第5章 大人の作法(鷲田清一)
第6章 もっと矛盾と無秩序を(内田樹)
終章 対談 身体感覚と言葉(鷲田清一×内田樹)

著者等紹介

鷲田清一[ワシダキヨカズ]
1949年京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学教授、大阪大学総長などを経て、大谷大学教授、せんだいメディアテーク館長。哲学・倫理学を専攻。89年『分散する理性』と『モードの迷宮』でサントリー学芸賞、2000年『「聴く」ことの力』で桑原武夫学芸賞、2012年『「ぐすぐず」の理由』で読売文学賞を受賞

内田樹[ウチダタツル]
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院博士課程中退。神戸女学院大学文学部名誉教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。『私家版・ユダヤ文化論』で第六回小林秀雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

桜もち

68
大人不在の社会で子供だけで運営できるような社会がある意味成熟している。お粗末な政治家を見てもすぐ分かる。だけど、その社会のメンテナンスは誰がする?教育の目的が、子供を守るためではなく子供が世界にとって邪悪とならないように成熟を強いるためというのは目から鱗。価値観が同じ人との結婚は、北朝鮮化された家庭を生むリスクの論も目から鱗。価値観の違いで別れる必要は論理的にないわけだな。他に興味深いトピックは、相手に一気に近づく時は視線を外す。目を合わせたまま至近距離に入ることは身体的にできないという合気道的恋愛学。2017/04/16

ムーミン

38
頭使いました。大人にならねば。2020/05/16

金城 雅大(きんじょう まさひろ)

33
これも年一で読みたい本だったのを忘れてた。 やはり良い。 成熟について、パターナリズムにならないように説いていくのは自身の課題だなぁ。2019/12/16

佐島楓

32
ウチダ先生の鋭さと鷲田先生のしなやかさが絶妙に絡み合っている、よくわからないなりに面白い対談集であった。オノマトペが内臓の感覚とつながっているのでは、という指摘はまさに「腑に落ちた」。2013/09/02

金城 雅大(きんじょう まさひろ)

30
内田樹4冊目。(鷲田清一氏との対談本)日本にはなぜ成熟した大人が少ないのか。 「今、自分が読むべき本」だとしみじみ感じる一冊だった。 こういう感覚は二村ヒトシ氏の著書を初めて読んだ時にも感じ、それがきっかけで人生のステージの変化を経験したので、今回も同じ予感がしている。 2018/08/20

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