出版社内容情報
開港以来初の「武芸仕合」が始まった。奉行所代表・重蔵の前には腕自慢の阿蘭陀人、唐人、さらには江戸で因縁の男まで現れて……。
内容説明
長崎開港以来初めてとなる「武芸仕合」の開催が決まった。長崎奉行所の与力格・伊立重蔵も腕を見込まれてエントリー。出島にいる阿蘭陀人の大男、腕自慢の唐人、さらには重蔵と江戸で因縁の関係だった男まで出場して…。いよいよ重蔵の江戸での過去も明かされます。物語が大きく転換する、書き下ろし時代小説シリーズ第五弾。
著者等紹介
指方恭一郎[サシカタキョウイチロウ]
1961年、福岡県北九州市生まれ。龍谷大学文学部仏教学科真宗学専攻卒業。僧籍の傍ら作家としても活動している。2004年、「首」で第11回九州さが大衆文学賞大賞笹沢左保賞を受賞。11年、豪商・島井宗室と秀吉の戦いを描いた『銭の弾もて秀吉を撃て』(ダイヤモンド社)で第3回城山三郎経済小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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高橋 (犬塚)裕道
7
星3.5。今回も筆のノリは良かった様だ。重蔵の過去で話が始まり、当に江戸の仇を長崎で打とうとする悪党との勝負を主軸に楽しめた。が然し文章の説明臭さは何とかならんかなあと思う。語尾を少々直すだけで何とか成ると思うんだけどなあ。2017/04/29
あかんべ
1
シリーズ初めからあった重蔵にあったもやもや感は、ああ、こういうことだったのねと思う解決編の最終巻。強さは今まであまり強調されなかったが、今回は負けられない勝負とあって強さも全面的に押し出されている。なにより読後ああ~よかったねとつぶやいてしまった。2013/02/15
goodchoice
0
そもそもの事の発端が江戸にあり、それがこの物語の根底にあることがわかった。妻子とも理解しあえたし、長崎武芸大会では優勝するし、心に棘が刺さった基である親友の死も謎がとけ、めでたし、めでたし!2016/03/01
松風
0
長崎で討つ話。
だいゆー
0
重蔵の苦悩の原因がようやく分かり…仇を討って家庭円満(^^)2013/04/22