出版社内容情報
美人女性実業家が、弱小野球部の実権をのっとった。手練手管の経営戦術で、めざすは甲子園。汗まみれかつカネまみれな青春小説!
内容説明
日本経済界のドンに、「女には野球はわからん」と言われた新進実業家・小金澤結子が、ITビジネスで稼いだカネをばらまいて、片田舎の弱小県立高校野球部の実権を乗っ取った。罠、インテリジェンス、美人計なんでもあり!手練手管の経営術を存分につぎ込んで、目指すは甲子園出場切符。汗まみれかつカネまみれな青春小説。
著者等紹介
永田俊也[ナガタトシヤ]
1963年、横浜市生まれ。慶應義塾大学文学部卒。慶應義塾職員を経て独立。2004年「ええから加減」で第84回オール讀物新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しょーくん@本棚再編中
57
★★★★★★☆☆☆☆もし新進の女性実業家が、長野の県立高校の弱小野球部に乗り出したらという話でした。手法はともかく、持ち合わせている思想には一理あるところもあって、現在の高校野球に一石を投じる側面もあるストーリーでした。2016/01/20
ツバメマン★こち亀読破中
21
著名な女経営者が、突然金の力で長野の弱小県立高校野球部の部長になった!?企業経営の手腕を活かして甲子園を目指すその目的はいったい?冷徹な彼女のやり方に、反感を持ち振り回される野球部員たち。だが「結果を出す」ことで自信を持ち始める。荒唐無稽な設定だけれど最後は結構じーんときました!2021/10/03
ももかさん
21
図書館でつい表紙にひかれて(笑)弱小野球部の逆転ストーリーというか事業計画というか…。ビジネスに通ずる面もあるかな。球界の首領に歯向かう姿勢はものすごく共感します。出来すぎの話ですが野球好きとしては楽しめました。2015/11/22
Walhalla
16
「弱小野球部が半年で甲子園出場を目指す」という、よくあるテーマです。 最後の試合のところだけは面白かったですが、それ以外はちょっと残念でした。2016/09/20
トールパパ
13
神様のカルテ3に引き続き長野県縛り。勝利至上のイケイケ女社長と、それに振り回されれる田舎高校の野球部員。ビジネスマインドを前面に出しての練習と試合戦のくだりはもしドラっぼく、全体に先読み可能な予定調和な物語。その分、サクサク読めて、かつ読後感もよく、面白かったです。主人公達が遣う方言が自分の住む北信と違い、やや違和感あり。川上村あたり(推定)はあんな方言?そして地元以外の人が意外と引く鯉料理あたりを小金澤社長に出さないのは、作者がその辺りの事情を知悉してるから?2014/02/16