内容説明
「通産省若手有志一同」と書かれ、ばらまかれた怪文書がすべての発端だった。人事権掌握を至上主義とする霞が関、永田町に巧妙に仕掛けられた罠。それを巡って通産官僚、マスメディア、財界を巻き込む大スキャンダルに発展する。実在の事件をモデルに迫真のタッチで闇のかけひきを描く、高杉良の傑作小説。
著者等紹介
高杉良[タカスギリョウ]
1939年東京生まれ。化学専門紙記者、編集長を経て、75年に「虚構の城」で作家デビュー。経済界全般にわたり、綿密な取材に基づき、話題作の数々を発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
誰かのプリン
8
こんな事が現実に起きて良いのだろうか。一大臣が官僚を気に入らないということだけで、野党議員に働きかけ、国会にやらせ質問をさせる。その事実に基き有能な官僚を罷免にも近いやり方で辞任させるとは。 政治家は何を信念としているのか? 怒りを通り越し呆れるばかりです。2017/03/19
藤の香り
4
小さな集団の中でしか働いたことがないので、 組織に入った人間の心理、有無を言わせぬ組織の力、 サラリーマンが生き残っていく様子、などを知りたくて企業小説を 読むようになりました。高杉良さんの話は登場人物が多くて、人物関係を確認しながら読んでいると読むのがさらに遅くなります。 今回の「烈風」は、実際のモデルがあると聞いたことがあります。 怖いです。一生の内、働ける限られた月日をどんなことに使って死んでいくのか考えさせられます。保身のためにストレスを抱えることはしたくないな。2014/03/29
カープ好き
0
☆☆☆2014/12/12
ともきん
0
悪役に実名の政治家を入れたせいか、悪に対する追及が中途半端間この上なし。高杉さんの作品の中では、あまりお勧めできないものかな?残念。2015/02/10
とおる
0
読むのが苦痛。下手すぎ。題材は面白いはずなのに。生意気は承知だけど咀嚼が足りない。2015/01/26