出版社内容情報
ロマノフ朝ロシア帝国、4人目の皇帝アンナの治世は暗黒時代とも見なされているが、イタリアから劇団や音楽家などを招聘するなど、西洋文化を積極的に摂取したのもこの時代である。時代の息吹を教えるのは、新都サンクト・ペテルブルクの建設とともに、印刷・文字文化の媒体として発達したロシア特有の版画ルボークであった。本書は宗教物語、外国のニュースや風俗、風刺、日常生活など、世俗的で多岐にわたる題材を扱うルボークを紹介しながら、民衆の娯楽と啓蒙の世界を伝える。
内容説明
ロマノフ朝ロシア帝国、4人目の皇帝アンナの治世は暗黒時代とも見なされているが、イタリアから劇団や音楽家などを招聘するなど、西洋文化を積極的に摂取したのもこの時代である。時代の息吹を教えるのは、新都サンクト・ペテルブルクの建設とともに、印刷・文字文化の媒体として発達したロシア特有の版画ルボークであった。本書は宗教物語、外国のニュースや風俗、風刺、日常生活など、世俗的で多岐にわたる題材を扱うルボークを紹介しながら、民衆の娯楽と啓蒙の世界を伝える。
目次
序 一枚の木版画
第1章 “怒濤”の後―ピョートル大帝なきロシアとアンナ女帝
第2章 赤鼻道化、参上―“戯け”の時代
第3章 芸は身を助く―或るイタリア人楽師のメタモルフォーゼ
第4章 道化の妻たち―仲人婆と「悪妻」
第5章 “氷の館”―ロシア式結婚狂騒曲
第6章 皇帝とフォークロア―語り部の女たちに囲まれて
著者等紹介
坂内徳明[バンナイトクアキ]
1949年福島県生まれ、東京都育ち。ロシア民俗学・文化論研究者、一橋大学名誉教授。一橋大学博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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