出版社内容情報
吉原で狐面をつけた者たちによる花魁殺しが頻発。吉原大門詰の貧乏同心・今村は元花魁のくノ一・彩音と共に調べに乗り出すが……。
警察小説から捕物帳へ!著者初の時代エンターテインメント
吉原で狐面をつけた者たちによる花魁殺しが頻発。吉原大門詰の貧乏同心・今村は元花魁のくノ一・彩音と共に調べに乗り出すが……。
内容説明
江戸の吉原で黒い狐面の集団による花魁殺しが頻発。北町奉行所の貧乏同士、今村圭吾は花魁たちを抱える女衒に目をつけ、金で殺しを解決してやるともちかけた。一方、大工の幸助は思いを寄せていた裏長屋の華、おようの異変に気づき過去を調べ始める。「姫川」シリーズの著者初の時代小説。傑作捕物帳登場。
著者等紹介
誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年、東京都生まれ。学習院大学卒。2002年『ダークサイド・エンジェル紅鈴 妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。2003年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
272
誉田さんが初めて挑んだ時代小説。お江戸の不夜城、男の肉欲と女の欺瞞が渦を巻く暗黒桃源郷『吉原』でこのところ花魁殺しが連続で起こっている!犯人連中は謎の『黒い狐の面』を被った集団。追うのは北町奉行所の今村圭吾。この男今一つぱっとしないが、分け前目当てで手伝う彩音がなかなか妖しい魅力がある。もう1人の主人公おようは、幼き頃から父親に苛められ虐げられ、挙げ句に狐面達に家族を奪われた過去を持つ美しき女。容易に先の展開が読める。但しそこはさすがに誉田さん、仕掛けにまんまと嵌まりました。少しエロとグロあります‼️🙇2019/08/23
再び読書
152
誉田氏の時代ミステリーって感じですが、意外と時代感は薄く感じる。おゆうの多重自覚には終盤に気付いたが、黒幕は誰?と考えるとわかるはずだが、流し読みの為、わからなかった。まあ、確かにに少し軽めのミステリーなのかな?と思う。誉田氏の作品としては、可もなく不可もなくというレベル。これからも積読の誉田作品を読み進めいきましょう!2015/04/26
ミカママ
151
へー誉田さん、時代物を書いていたのね。ところどころ今日の作風に通じるものはあったけれど、初期の作品ということと、時代物ということで読むのに時間がかかってしまった。今村圭吾じゃなくて、くノ一の彩音が主人公で読んでみたかったかな。2013/09/15
モルク
109
妖シリーズのスピンオフ。著者初期の作品であり初の時代小説。吉原で花魁が狐面をかぶった連中に次々と殺される。それを追うのは同心今村と元花魁で今は髪結いをしている彩音。彩音は忍者の末裔だそうで、その忍者は妖シリーズの紅鈴が関係をもったということなので、それならば彩音にもっと活躍してほしかった。純愛あり、少しエロもある。これはこれでいいのだが妖シリーズとの関連を期待して読んだ者としてはちょっと物足りない。2023/06/06
H!deking
104
おー、めちゃくちゃ面白いな。誉田さん初の時代劇。エロとグロも程よく、コメディとミステリーのバランスもちょうど良かった!これは続編読みたいなー!2020/08/11
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