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文春文庫
モノ書きピアニストはお尻が痛い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 265p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167753146
  • NDC分類 760.4
  • Cコード C0195

内容説明

現役ピアニストであるとともに優れた文筆業でもある著者が、鍵盤をパソコンのキーボードに換え、1分間300字というスピードで綴ったエッセイ集。演奏することと書くことの両立、南仏留学時代の思い出、フランスのエスプリ談義、ドビュッシー、サティ、マーラー、モーツァルトについての考察など、話題は尽きない。

目次

私のなかの「二つ」
ドビュッシーのなかの「二つ」
ピアニスト的作曲家論
音楽の背景
大いに飲み、食べ、語る
ピアニスト的演奏論
演奏することと書くこと

著者等紹介

青柳いづみこ[アオヤギイズミコ]
フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業、東京芸術大学大学院博士課程修了。1990年、『残酷なやさしさをもって』により文化庁芸術祭賞受賞。演奏と執筆を両立させる希有な存在として注目を集め、師・安川加壽子の評伝『翼のはえた指』で第9回吉田秀和賞、祖父の評伝『青柳瑞穂の生涯』で第49回日本エッセイスト・クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

11
ピアニストで大学の先生でもある著者の作品は結構愛読しています。読書家でもあり様々なミステリーも批評されたりしておられます。結構辛口の批評を書かれていられるので、面白く感じています。著者はふたご座だそうで、同じふたご座でピアニストであるアルゲリッチとラ・ローチャについて書かれているところは楽しませてもらいました。2014/03/03

noémi

6
子供のころ、ピアノを習っていた。先生もそこらへんのテキトーな人だったので、音色とかフレージングとか指の運びとか何にも考えないで弾いていたけど…。実はこういう弾き方ってNG。しかしつくづくと思うには音楽するには頭悪くちゃできない、ってこと。青柳さんはピアニストと文筆業の二足の草鞋を履いておられるため、これまでの口下手な音楽家に代って、理路整然とした音楽的理論を展開されており、読むとなるほどと思うことばかり。青柳さんと作曲家の坂本龍一さんのふたりともがドビュッシー好きっていうのは、不思議なことだと思いました。2012/01/15

シン

3
ピアニストで文筆家の青柳いづみこさんのエッセイ集。青柳さんの文章はわかりやすくって面白くって最高〜!彼女のルーツやなんで演奏と執筆両方やってるのかということが見えて面白かった。一つだけのスキルでなく、青柳さんのようにいくつも持ち合わせてると強いし視野も広がって素晴らしいなと思う。2017/09/01

totssan

2
 ドビュッシー研究の青柳氏のエッセイ本。いつものやや堅苦しい文体にもすっかり慣れ、ネタを楽しむ。ちょい古の名ピアニストの逸話も楽しいし、ピアノ奏法に関する文もとても参考になる(素人にはかなり高いレベルの記述ではあるが)。ラローチャの手のサイズ、安川先生の指を伸ばし気味に弾く法などの話題は著者でなければ記せない内容として貴重、とか思いながら読む。氏のエッセイはワインでも飲みながちょっとすかしつつ読むのが良い気がする。2023/08/27

mawaji

2
六本指のゴルトベルクが面白かったのでラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの売店で購入。ドビュッシー研究家としてフランスのエスプリを交えて記された考察やさまざまなピアニストの対比を健闘した演奏論などとても興味深く読みました。あまり留学先としては適切ではないと言われていたマルセイユでのエピソードも感動的。著者のドビュッシーに関する講演も聞いたことがあるのですが、打ち上げ後の呑み過ぎてガラガラ声の風貌など思い出すと、あとがきで小池昌代さんが書いていたように確かに妖怪だったりするかもしれないナと思ってしまいました。2013/07/07

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