出版社内容情報
写真の名作に写っている謎を鵜の目鷹の目が探り当てる独特の写真論。土門拳、キャパなど38点の名作を分析。
内容説明
赤瀬川原平氏、あらたなる観察の標的は「写真の名作」。“写真にうつっているもの”の謎を「うのめたかのめ」が探り当てる…。木村伊兵衛、土門拳、桑原甲子雄、奈良原一高、荒木経惟,篠山紀信、ロバート・キャパ、ウィン・バロック、アウグスト・ザンダー…おなじみ写真の名作38点登場。
目次
コーラは誰のものか
アジェのアタゴタイプ
うまく隠れた自動車
植物的カンの冴えた写真家
満開のハリ紙
元祖観光バスの一族
雨上がりの少女
イギリスの入口にある謎の東洋の石
勝鬨橋における山頂の石蹴り
あられもないトマソンビル
岩手県のレンブラント〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めぐ
11
中学生のときに私が写真(というかカメラ)に興味を持ったのは赤瀬川さんのカメラエッセイによってでした。大好きな赤瀬川さんを大好きになったのはそのあとです。朴訥でかわいいのに鋭いあの語り口で語られるこの本、知ってる写真も知らなかった写真も色々載っていて、エッセイを読みながら何度も写真を見返してしまう楽しい読み物です。写真に写った瞬間というのはそれまでの時間の結果なんだなあと、そして個人だけでなくそれまでの世界の歴史の表れが写ってるんだということが良く分かります。しかし、大判で見たいですね。。2018/02/24
アマヤドリ
5
ところどころくすくすと笑ってしまった 写真をこれだけ隅々まで想像力を働かせながら眺めることを自分の写真に対してやってみたくなってやってみたんだけど、たくさん発見があった2011/09/04
となりびと
1
有名な写真家の一枚に対する著者独自の視点で“おや”と思えるポイントを深く掘り下げていく。写真選びも本人自身かな。ふと写り混んでいる物体から…被写体が人間ならばフレーム外に向けられた視点から…拡がる物語。何でもないようで何か意味があったり本当に下らなかったり。勿論、路上観察的な視点もある。キャパの一枚と土田氏の一枚が特に納得(?)の見方だった。2017/01/02
宮月中
0
題のとおり、目の付け所には見習うところがいっぱい! まるでシャーロック・ホームズにでもなった気分で、見過ごしがちな「名作」の「端っこ」を紐解いていくのは痛快極まりない。目を肥やし頭を使うことの楽しさを想い出させてくれる良作です!2015/09/05
yoh_yoh_tune
0
様々な物語が展開されるが、あくまでも一枚の写真の詳細な観察を元にしているのがいい。写真は本当に雄弁だ。2012/10/15
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