内容説明
外交の裏にスパイあり。アラビアのロレンスの智謀、美貌の踊り子マタ・ハリの色仕掛け、酒飲みで女好きなゾルゲの二重スパイ疑惑、超エリート集団ケンブリッジ・スパイ・リングの売国…。第一次世界大戦から湾岸戦争まで、歴史の行方を決した熾烈なインテリジェンス戦の全貌を明らかにする。大興奮の裏世界史決定版。
目次
プロローグ
第1部 スパイ前史
第2部 第一次世界大戦
第3部 二つの大戦の幕間
第4部 第二次世界大戦
第5部 冷戦
第6部 一九五〇年代
第7部 一九六〇年代
第8部 一九七〇年代
第9部 一九八〇年代
第10部 一九九〇年代
エピローグ
著者等紹介
海野弘[ウンノヒロシ]
1939年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務を経て、美術、映画、音楽、都市論、華道、小説など幅広い分野で執筆活動に従事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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チェ・ブンブン
24
「アラビアのロレンス」復習の為に読んだら、「裏切りのサーカス」「カルロス」「ミュンヘン」、007等他のスパイ映画を読み解く鍵が散りばめられ、目に鱗な本でした。それにしても、ロレンスの完全に現地人に成り切り、魂だけは本業を忘れないスパイ精神は凄すぎる。面従腹背の極みだなw映画「カルロス」観てみたくなったぞ!どうやら、日本の赤軍とも関係あるらしいな。2014/01/27
林 一歩
18
時間をかけて読了。大変興味深く拝読いたしました。2014/08/17
鮫次郎
8
なんか、ヒストリーチャンネルの番組をそのまま本にしたような作品でした。活躍するから見えない、露見しているのは失敗、ゆえ、ホンモノのスパイの仕事はなかなか知ることができない。てな事を感じました。2013/10/10
トーマス
4
近代史に偏重しており、あまりにも雑多な情報がとりとめなく書かれているので、近代世界史の知識が薄い私には、なかなか頭に入らなかった。しかし、情報のデータベースとしては使えるので後々読み返すとしよう。感想:こういうのを読むたびに、日本人のインテリジェンスに対する鈍感さがもどかしくなる。2013/02/03
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2
正直文章そのものはあまり面白くないけど20世紀の世界史の裏舞台が何となくイメージできて面白かった。ヒューマン形からイメージ、データ路線への移行が良くも悪くもあったという流れだけど21世紀はどうなっているんだろうという素朴な疑問が。とはいえ、いくら情報の量と精度が向上してもそれを総合して判断するところが弱ければ役に立たない、という当たり前のことが当たり前のように悲劇を生むというのがよくかる。2017/07/18