内容説明
松坂大輔、イチローなど10人の天才の親に、彼らが育ったお茶の間で「子育て」について徹底取材した画期的ノンフィクション。天才たちを育てたのは普通の親だった。そこには一つのルールがあった―。幼い娘が靴紐を結び終えるまで30分待った杉山愛の母など目からウロコの実例の宝庫。子育て中の親必読。
目次
松坂大輔―「利口な子よりも賢い子に」
イチロー―「スキンシップが喧嘩の解消剤」
清水宏保―「強烈な反骨精神と柔軟な発想」
里谷多英―「父の喜ぶ姿がモチベーションに」
丸山茂樹―「常識に囚われず、褒めて伸ばす」
杉山愛―「本当に必要な時に適切なアドバイス」
加藤陽一―「部員全員を毎日特訓した母」
武双山―「スパルタと愛情をほどよくブレンド」
井口資仁―「親の教育とともに、環境に恵まれた」
川口能活―「父の背中から学んだ諦めない心」
育て方にはルールがある
著者等紹介
吉井妙子[ヨシイタエコ]
宮城県生まれ。朝日新聞社を退社後、1991年から、スポーツジャーナリストとして独立。「帰らざる季節―中嶋悟F1五年目の真実」(文藝春秋)で91年度ミズノスポーツライター賞を受賞。一般のスポーツルポとは一線を画す、物事の本質に切り込む独自の手法で定評がある。スポーツのジャンルに限らず人物ノンフィクションを手がけ、経済や芸術の分野でも幅広く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
10
彼らは天才ではないと思うけれど、裸足で運動することは大切だと思う。2014/01/15
anken99
7
水道橋博士が随所で絶賛していた一冊。イチローや松坂、スケートの清水といった「天才」たちが、家庭においてどう育ってきたかが語られる。いずれの親にも共通するのは、愛を持って子供と対等に付き合い、そしてスポーツ選手である前に人間としての成長にこそ、すべてを注ぎ込んでいる点だ。そう、天才とは、天賦の才などではなく、環境が生み出すものなのだ。特に印象に残った言葉がテニスの杉山の母親の「大人になったときに、一緒にお茶を飲みたいなと思うような素敵な女性になってほしかった」という言葉。子育てをする人には必読の書である。2013/11/27
SU
4
コーチングの本として読みました。凄く良かった。中学生の丸山茂樹に帝王ジャックニクラウスが自分のやり方を教えた時にそれを息子丸山茂樹の特性に合わないからと頑として拒否した丸山茂樹のお父さんに刮目しました。2016/03/16
Manabu Tokushima
4
幼児期の過ごし方がいかにその後に影響するかが強調されている。例に出てくる親の大半が、父親が経営者というのがいんしょうて印象的。スポーツ選手だと、父親の影響が大きい傾向があるのだろう。その父親がちょっと常識では考えられないくらい子供に時間を使うには、経営者という生活スタイルを自身で選択できる地位が必要なのだろう。2014/11/23
てつてつ
4
ちょっと期待して、ちょっとは自分の子供にもなんとか、そんな気持ちがなかったか?と言うと ありありでした、読み終わるまでは。 青は藍よりいでて藍より青し この比喩の奥深い事。考えました、幸せな親のものがたり、10人も幼少期からの親の関わり方が本当に参考になりました。一番よいなぁ^^と思ったのは もし、彼女たちが自分の子供でなかったとしても 成長して『お茶に誘いたいなぁ』と思えるような魅力的な娘になってほしいし、自分が彼女たちの母親でなくても『お茶に誘って見たいおば様』と思われる存在でいたい、と言われた杉山愛2013/04/17