文春文庫
女の顔〈上〉 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 475p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167710064
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

幼い頃母と渡米しつつも、日本女性として厳しい躾をうけて育った津奈木まさき。母亡き後、遺骨を胸に単身帰国するが、特攻で逝った父の家も、鹿児島の母の家も彼女を受け入れない。家政婦会に住み込みで働き、一人で生きるまさきを、やがて二人の男が愛するようになる…。昭和の世相と人情を背景に描かれる人間模様。

著者等紹介

平岩弓枝[ヒライワユミエ]
昭和7(1932)年、代々木八幡神社の一人娘として生れる。30年日本女子大国文科卒業後、小説家を志し戸川幸夫に師事。ついで長谷川伸主宰の新鷹会へ入会。34年7月「鏨師」で第41回直木賞を受賞。平成3年「花影の花」で第25回吉川英治文学賞受賞。平成10年、第46回菊池寛賞を受賞。平成16年、文化功労者。テレビドラマ、芝居の脚本も数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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優希

59
昭和を舞台にした人間ドラマが描かれていました。幼い頃渡米し、育ちつつもやがて「異国」日本へと帰国します。家族を頼らず、一人で生きるまさきの力が凄いと思いました。同時に広いようで狭い世界で親子関係、不倫、恋愛が次々と起こる中で、従順で控えめなまさきに違和感も感じます。世相と人情を背景に、物語はどう進むのか。下巻も読みます。2020/11/01

luka

3
戦後、戦死した父親の忘れ形見として、アメリカのサンフランシスコで育てられた日本人まさきが、育ててくれた母の死を契機に幼い頃のわずかな時を過ごした日本の大地を再び踏む。日本の女とは如何なる存在かというテーマのもと「異国」日本で一人奮闘するまさきの姿を描く。上巻は物語の伏線を張り巡らせている感が強かった。アメリカという日本とは言語も文化も全く異なる国で生活してきたまさきがふと自分が日本の女であることを自覚する瞬間が実に興味深かった。男である僕にとっても日本人のアイデンティティについて考えさせられる良書。2016/08/06

Kaya Watanabe

1
こんなこと普通起きないだろっていう構成だけど物語にぐいぐい引き込まれる。主人公はなんだかいい子すぎるという印象。2014/03/14

1
☆☆☆☆ 究極の人間ドラマ2009/06/17

花椿

0
★★★2012/11/28

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