内容説明
ポーカーで1万1千ドル大敗し、マフィアに追われる天才数学者ケイン。だがその時、彼を悩ませていた神経失調が、驚異の「能力」に変わった。それを狙う政府の秘密機関と女スパイ。彼らが権力を駆使して追う「能力」とは?執拗な追手にケインはどう立ち向かうのか?幾つもの物語が絡み合う超絶ノンストップ・サスペンス。
著者等紹介
ファウアー,アダム[ファウアー,アダム][Fawer,Adam]
1970年生まれ。ペンシルヴァニア大学で統計学を学び、スタンフォード大学でMBAを取得、有名企業でマーケティングを担当。一念発起して執筆した『数学的にありえない』でデビュー。16カ国以上で翻訳されるベストセラーとなり、第1回世界スリラー作家クラブ新人賞を受賞
矢口誠[ヤグチマコト]
1962年生まれ。慶應義塾大学卒業。出版社勤務を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
130
ときどき、未来が見える気がする主人公とそれを取り巻く人々のサスペンス。面白かった。主人公には今見えているのが未来なのかどうか確信が持てない。緻密さは中程度で、ロシア人街のマフィアが出てくるなど味付けは少し大味だ。しかも、超能力のために若干のSFテイストも混じっている。absintheはこのくらいのリアリティがちょうど良いが、好き嫌いは分かれそうだ。話題の中に統計学が出てくるが、なぜかストーリーの謎ときとは無関係。数学の解説を入れるなら、事件と関係させてほしい。下巻に続く。
utinopoti27
98
元統計学講師のケインは、てんかんの持病を抱えるギャンブラー。あるきっかけで彼が手にした予知能力を巡り、女スパイやら、秘密の研究を進めるドクターやら、謎の機密組織に狙われ始めます。彼らの目的は何か、そしてケインは・・。上巻の途中までは何やら小難しい理論が語られたりして、退屈な展開に修行感たっぷり。でも我慢して読んでいると、徐々にスピード感が生まれ、終盤の凄まじい爆破シーンへとなだれこみます。まさに海外ミステリの力業。いったいストーリーはどこへ向かうのか?謎は深まり下巻へと続くのでありました。2017/11/18
taxee
67
アダム・ファウアー数学的にありえない上を読了。前評判は高かったが、イマイチ入り込めない。確率論や物理学の話は面白いが、主人公に魅力を感じない。スパイのナヴァの方が面白いと思うのはスパイ映画の見過ぎか。しかし、これだけ評判の高い本だけに後半に期待。2017/02/13
saga
43
奥付は2010年7刷。第一部で破滅に向かう男女の登場人物が紹介される。ケインは数学的に天才的な頭脳で統計解析ができてしまうギャンブル依存症の男だ。ポーカー賭博の最中、癲癇発作により統計解析が破綻。それは「偶然」の負けだったのか? Dr.トヴァスキーの謎の研究は、国家的陰謀の巣窟〈科学技術研究所〉の目に留まる。ハイゼンベルクの不確定性理論を否定するその研究に……多くの読者はここで「数学的」に??? となるのではないか。もう一人の破滅に向かう女性ナヴァを巻き込み、物語は一大転機を迎えた!2025/05/31
RIN
39
おススメされて初読みの作家さん。カードゲームのルールがわからなくて冒頭は戸惑ったけれど、50頁くらいからのめり込み。展開が気になって早く次は?次は?と気がせく一方で、確率論とか量子力学とか丁寧に読みたくて少しペースは遅め。下巻が楽しみで仕方ない。2012/11/24
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