内容説明
自動車旅行中、小さな、美しい街に迷い込んだ一組の夫婦。だが、「ロックンロール・ヘヴン」という名のついたその街はどこかおかしい。なぜ、住民が皆、見たことのあるような人たちばかりなのか…?ロック&ホラーの傑作として名高い表題作をはじめとする全6篇を収録。鮮烈な描写、後を引く余韻。キング節が冴え渡る。
著者等紹介
キング,スティーヴン[キング,スティーヴン][King,Stephen]
1947年、アメリカ、メイン州に生まれる。「IT」「ミザリー」「グリーン・マイル」他、数々の名作を発表、現代最高の物語作家として世界的な声価を誇る巨匠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
散文の詞
147
-献辞-本当の魔法はどこで発揮されたのか?ハッピーエンドになることを期待します。 -動く指-よくよく考えると、グロテスクなんでしょうが、どうも滑稽に感じます。で、一体何なのでしょう?指って? -スニーカー-トイレってなんか怖いですよね。しかも、いつも、スニーカーがあるなんて。とはいえ、結末がいまいち。もっと突拍子もない話でもよかったかも。 -雨期きたる-ヒキガエルですよ。苦手ではないけど、あんまり想像したくないです。特に鳴き声がうるさい。まあ、雨期は終わるので、それまでの辛抱です。2021/07/05
Tetchy
136
短編集“NIGHTMARES & DREAMSCAPES”2冊目の本書にはよくある話だったり、またふとしたことで頭に浮かぶふざけ半分のジョークのような思い付きのようなネタが収められているが、そこから肉付けしてエピソードを継ぎ足して立派な読み物にしている。個人的ベストは「自宅出産」。ファミリードラマ風の展開から一転してホラーに、そして意外な結末へ導かれる奇妙な女細腕奮闘記、キングにしか書けないだろう。これほど物語を紡ぎながらも心の奥底にある恐怖を独特のユーモアを交えて掻き立てるキングの筆致は衰えを見せない。2021/09/01
トムトム
21
道に迷ってたどりついた街。なんとなく見覚えのある人がいるなと思ったら、全員すでに亡くなっているロックスターだった!毎日ロックコンサートはいやだな。逃げたい…2019/08/11
とも
19
「Nightmares & Dreamscapes」4分冊の2冊目。 ある作家について語る「献辞」がよかった。現実とおとぎ話の中間、ドロレスぽい。どうやらドロレスの習作とのこと、どおりで。 全体的に、洗面台から指が…や空からヒキガエルが…など思いつきぽいアイデアを筆力で形にしたような話しが多い印象。2025/04/17
眠る山猫屋
18
久々のキング短編小説を再読。『献辞』は『痩せゆく男』を思わせ、表題作ともども厭な感覚を刺激してくる。『自宅出産』のウジムシほどではないにしても。全体的に厭~な雰囲気が巧みに肌を刺激してくるようだった。2016/02/18