内容説明
「横山やすしは三島由紀夫である」。生き急ぐことで自分のアイデンティティを証明した横山やすし。かたや西川きよしにとって、参議院議員という生き方を選んだことは、必然だったかもしれない。事件、選挙、コンビ復活、そしてやすしの死―日本一漫才コンビの元マネージャーが描く「疾風怒涛」のお笑い“黄金時代”。
目次
序章 横山やすしは三島由紀夫だった
第1章 「やす・きよ」以前
第2章 吉本に入社
第3章 「やす・きよ」の誕生した日
第4章 初めてのトラブル
第5章 マネージャー降板
第6章 東京進出
第7章 「マンザイ」ブーム
第8章 「TVスクランブル」という番組~崩壊への予兆
第9章 きよし参院選へ出馬
第10章 やすし解雇、そして会長の死
第11章 さらば吉本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinupon
4
昭和という時代と共に、著者と「やす・きよ」と「吉本」との歴史が見えてきます。2013/10/27
フクシマ
1
小林信彦の「天才伝説 横山やすし」と比べると、淡白な読後感。元マネージャーとして過剰にやすしを贔屓せずに、突き放しもせずに冷静さを保とうとしたのだろうか。もっと突っ込んだ内容を期待していたが、これはこれでサクサクと読めて、面白かった。「天才伝説〜」と併せて読むことをお勧めする。2014/03/01
あーさー
0
吉本興業にて「やすきよ」のマネージャーを務めた著者が、その時代のことや“その後”について冷静な筆致で綴っています。当時の状況だったり空気感だったりが、しっかりと伝わります。2021/11/03
お笑いループシュート
0
「やす・きよ」への想いを綴るために、自分の分かる範囲で客観的に書き進めていった印象。 冒頭で「横山やすしは三島由紀夫である」と書いてあって「それはあなたの個人的な思い込みだろ」とも思ったが、読んでいくうちに、早熟の天才だったり、死ぬために生き急いでいたりと、共通点はあった。2019/05/13