内容説明
中国の詩を「漢詩」と呼んで、日本人は永く愛誦してきた。文学・書画など、わが国の文化に与えた影響も大きい。三千二百年に亘り途切れることなく続いてきた「漢詩」―現代日本人が忘れかけているこの“詩情の宝庫”から、時の流れに沿って百四十余首を採りあげ、その醍醐味を漢詩研究の第一人者が分かりやすく説きあかす。
目次
漢詩への旅
伝説と童謡―堯舜と夏、殷
「詩経」と楚辞―周代
楚調と古楽府―漢代
詩人の出現と民歌―魏晋南北朝
長安の春―唐代
心の詩―宋代
動乱の時代と詩―元・明・清代
新しい詩―現代へ
著者等紹介
石川忠久[イシカワタダヒサ]
昭和7(1932)年、東京都生まれ。東京大学文学部中国文学科卒業、同大学院博士課程修了。桜美林大学教授を経て二松学舎大学大学院教授に。同大学理事長、学長をつとめ、現在は名誉教授。財団法人斯文会理事長、全国漢文教育学会会長、全日本漢詩連盟会長、漢字文化振興会専務理事。テレビ・ラジオの漢文・漢詩の番組も担当する。号は岳堂(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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