文春文庫<br> パーネ・アモーレ―イタリア語通訳奮闘記

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文春文庫
パーネ・アモーレ―イタリア語通訳奮闘記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 293p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167679231
  • NDC分類 801.7
  • Cコード C0195

内容説明

TV局から依頼された法王のクリスマス・メッセージの通訳。放送開始まで20分。電話で音声を聞き、訳した原稿を持って6歳の息子がFAXに走る…手に汗握る聖夜の出来事を始め、日本最強のイタリア語同時通訳が明かす楽しいエピソードが満載。日伊文化比較や語学の上達法等、ためになる情報もいっぱいです。

目次

イタリア語通訳奮闘記(通訳はその言語の文化に同化する;通訳すごろく ほか)
私が出会った人たち(ネオレアリズモの息子マッシモ・トロイージ;強気な女王様ジーナ・ロロブリジダ ほか)
シモネッタ以前(青雲の志;学園生活 ほか)
通訳ア・ラ・カルト(発展途上通訳の反省帳;同時通訳デビュー ほか)

著者等紹介

田丸公美子[タマルクミコ]
イタリア語会議通訳、翻訳業。広島県生まれ。東京外国語大学イタリア語科卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいまある

89
セクシーダイナマイトなイタリア語通訳者のライトなエッセイ。と、見せかけて下ネタの文体が硬い。根が真面目で崩れた生き方をしたことが無い人ではと思いつつ読む。後半で明らかになるが、ノートルダム清心を主席で卒業。物凄く真面目な努力家で勉強家である。海外で生活したことはなく、ひたすら努力でイタリア語トップ通訳者となったお仕事エッセイとして読み応えがあった。2021/05/02

たまきら

23
あはははは!笑いっぱなしでした。「嘘つきは通訳の始まり」とか大うけです。ホント、西洋圏はいきなりラテン語入れたり自分のバックグラウンド(ゲール語とか)のフレーズを使ったりするから同時通訳の人は肝が据わっていないとやっとれんわ。自分の日本でできたイタリア人友は北部の真面目な人たちが多いので、ナポリのノリには受けました。そういえばアメリカに移民するのは南部の貧困と無職に耐えかねた人たちだったなあ。シチリアの人多かったなあ。どこの文化も知るって本当に面白いなあ!2017/04/10

tetuneco

22
輝いて生きる楽しさを見た。 2013/03/31

shoko

17
通訳本の露伊比較するのも面白いかなと思って米原万里著作に続いて読んでみた。『不実な…』は通訳の仕事、言葉や異文化交流考察が主軸なのに対し、本書はイタリア文化を炙り出すことの比重が高くなっている。ミヒャエル・エンデが「生の軽やかさ」を絶賛していたことからイタリアに興味を持ち始めた私には、嬉しい内容!やっぱり社会的規範(他人軸)よりも、自分にとっての人生の楽しさ(自分軸)を重視して、そのために臨機応変に立ち回ること、またそういう行動に対して社会が一定の理解を示していること、が「生の軽やかさ」の秘訣なのかな?2023/05/17

まるる

15
久しぶりにエッセイを読んだ。田丸さんて素敵な女性だなぁと改めて思う。私はイタリアが大好きで、初めての海外旅行はローマ!って決めてて、行くからにはイタリア語を勉強しよう!と頑張って、旅行で困らない程度には習得できてたけど(今は大分忘れてる)もしペラペラになれたとしても、度胸も知識もない私には、通訳なんてとても無理だわ~と実感させられた。2013/02/06

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