文春文庫<br> 梅咲きぬ

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文春文庫
梅咲きぬ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 389p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167670061
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

玉枝は、深川の料亭「江戸屋」の女将である三代目秀弥の一人娘。周囲の人々の温かく、時に厳しい目に見守られながら、老舗の女将としての器量を学びつつ一人前に成長していく。山本作品にたびたび登場する四代目秀弥の少女時代にさかのぼり、母から娘へと受け継がれる江戸の女の心意気を描く、波乱万丈の物語。

著者等紹介

山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年、高知県生まれ。都立世田谷工業高等学校電子科卒業。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空会社関連の商社勤務などを経て、97年「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で第126回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ともくん

56
江戸、深川の女の心意気、天晴れ。 これぞ、深川の……いや、日本の女。 まさに、大和撫子。 お淑やかなだけではなく、芯の強さがある。 そして、母娘の愛情の深さに涙した。2019/09/02

tengen

56
門前仲町にある老舗料亭・江戸屋の4代目女将・秀弥(玉枝)の成長物語。 4歳くらいから4代目を継ぐべく母・秀弥や踊りの師匠・春雅とその夫・ 福松から様々な教えを受ける。 富岡八幡宮への信心、深川の人情・心意気を身近に大きく育ってゆきます。 そして、武家・八木仁之助への実らぬ想い。☆彡損料屋喜八郎始末控えシリーズに登場する秀弥のお話。味わい深い1冊でした。2017/08/07

楽駿

32
読書会仲間本。実は、これだけ多作の作家さんなのに初読みでした。一貫して心和やかな、心地良いお話。ちょっと強引すぎる筋立ての部分もありますが、当たり前だけれど、思い出させてくれる部分が多い作品。深川の老舗料亭の3代目女将、秀弥は、娘、光枝を次期女将にするために、事あるごとに諭していく。「子供のうちから楽をしてはいけない。一生そういう生き方になる。」「たとえ相手が間違っていても、相手のプライドを損ねる責め方をしてはいけない。」等々。自分が代わってやってあげることの方が早くて楽。母親の覚悟がしっかり見える1冊!2019/12/11

Walhalla

32
江戸の時代、老舗料亭の女将とその娘のお話です。その生き方には美しさを感じますね。江戸の「粋」は気持ちが良いです。『江戸屋』は、山本一力さんの作品によく登場するようなので、他の作品を読む時の楽しさが広がりそうです。2019/05/14

Atsushi

31
山本一力作品にたびたび登場する、深川の料亭江戸屋の女将秀弥の半生記。母でもある先代や周囲の人に見守られ凛とした女性に成長する姿が逞しい。ただ、身分の違いが障壁となり結ばれることのなかった、武家八木仁之助との恋の結末が切なかった。著者お得意の深川人情気質が満載の一冊。2018/08/25

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