内容説明
週末の午後、郊外の特設会場で開かれるアンティーク・フェアは素見や掘出し物を探す愛好家で賑わい、優雅な雰囲気をかもす。およそ事件とは無縁な骨董市を舞台に相次いで四人の古美術商が殺され、さらに五人目の殺人が…。被疑者の冤罪を晴らそうと、アンティーク図版専門のマギーが事件解決の手掛かりを求めて調査に乗りだす。
著者等紹介
ウェイト,リア[ウェイト,リア][Wait,Lea]
三代続く古美術商の家に生まれる。チャタム大学で英文学、ニューヨーク大学夜間部でアメリカ文明史を専攻し、卒業後、アンティーク図版のビジネスのかたわら小説を書きはじめる。『死体あります』でアガサ・クリスティー賞2002年度トラディショナル・ミステリー最優秀処女作候補。メイン州在住
木村博江[キムラヒロエ]
1941年生れ。国際基督教大学卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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GaGa
31
アンティークフェアでおこった殺人を38歳の未亡人で骨董商の素人探偵が挑むというミステリー。ミスリードの散らし方はまずまず良い。作者自身も古美術商の家に生まれたそうで、それなりの蘊蓄(もっとあってもよかったが)も随所にあり。カバーイラストは読み終えた後見るとニヤリ。ともあれ、今回は殺人の動機がぶったまげた。2011/07/26
rokoroko
13
アンティーク・フェアで起こった殺人事件。軽い話。図版専門のマギー。アンティークの図版てどんなもんだろう?とそればかり気になって、気になって読み終わった。2019/12/13
ふみえ
4
結構面白かった。殺人の動機は海外ならではで、多分とても身近な事なんだろう。各章の始めにアンティーク図版の解説があるが、その章の象徴とのこと、あとがきで知る。再読の時楽しもう。2023/03/16
影実
3
アンティークに関する薀蓄が作品の雰囲気をうまく演出している。登場人物同士の掛け合いも活き活きとしており楽しく読めた。2009/10/22
天翠
0
軽い感じで読める。途中まで追っかけてた三角関係のもつれがいきなりとんでもないとこに飛ぶのがなんかなあ。2015/06/10