内容説明
朝っぱらから死体に出くわすとはツイてない。おれが欲しいのはデカく稼げるうまい話なのに…。50年代のシドニー。暗黒街の顔役に睨まれ、謎の亡命者と渡り合い、悪徳刑事に恐喝されつつも、悪党ビリーはめげずに一発勝負を狙う。ロックンロールにリズムに乗って、悪党どもがスウィングする。軽快至極、抱腹絶倒の痛快犯罪小説。
著者等紹介
ドイル,ピーター[ドイル,ピーター][Doyle,Peter]
オーストラリア生まれ。シドニー郊外で育ち、タクシー運転手、教師、ミュージシャンなどの職を経たのち、『有り金をぶちこめ』でデビュー。97年度のオーストラリア推理作家協会最優秀新人賞を受賞、シリーズ化され、98年発表の第二作Amaze Your Friendは同賞最優秀長篇賞受賞作となった
佐藤耕士[サトウコウジ]
1958(昭和33)年生まれ。上智大学文学部英文科卒業。英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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ジェンダー
38
変に堅苦しいミステリーというわけでもなくコメディーも混じっていて長いようにも見えるけれどそれを感じさせない面白さがあります。短編のようにも見えるけれど話は続いていてお金に困りながらいろんな事に巻き込まれひたすら逃げる。けれどどこかのんびりしてるとも言える。儲け話には用心しないと行けないけれどある程度リスクもいる。それを見極めるのは難しい。主人公のやっている事は違法行為と言えなくもない。最後のやつ以外は。でも初めて作者の作品を読んでみたけれど他の作品も読んでみたくなりました。、2014/10/16
一柳すず子
5
50年代のシドニーが舞台。町のチンピラビリーが濡れ衣を晴らしたり一攫千金狙ったりする全3話。リトルリチャードとかエディコクランも出てきてドタバタしたけど、最後は結構シリアスだった。2020/12/27
tai65
2
星4つ2019/01/20
tsukasa_oishi
1
3つの中編からなる作品集。それぞれお話は独立しているのだけど、主人公やまわりの人物も変わらずに登場する。1作ごとに数年経っているのだ。第一部の「マンドレーク放送」がもっともおもしろかった。痛快。また、第一部の隠された謎が第三部で語られたりと、ミステリ的にもおもしろい。セリフがまたおもしろいのだ。「あのボケ、なに突っ立ってんだ?」に爆笑してしまう。2004/05/15
慧
1
★1/22002/12/05