文春文庫
雷撃隊、出撃せよ!―海軍中攻隊の栄光と悲劇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 548p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167656904
  • NDC分類 397.21
  • Cコード C0121

内容説明

激しい弾幕を衝いての雷撃、針の穴を通すような高高度爆撃、目標なき大海原での哨戒飛行…。日中戦争の開戦から、太平洋戦争終結の日まで、全戦線で零戦とともに戦い、そして滅び去った海軍攻撃戦力の主力、中型攻撃機=中攻。その戦いの軌跡を、自らも搭乗員だった著者が哀惜を込めて描く。写真多数収録。

目次

日華事変緒戦期
中国大陸を転戦
膠着戦下の陸攻隊
戦雲に備えて
太平洋戦争緒戦期
第一段作戦
珊瑚海海戦、ミッドウェー海戦
ラバウル大消耗戦
マーシャル失陥、ラバウル孤立
マリアナ攻防戦
最後の陸攻隊

著者等紹介

巌谷二三男[イワヤフミオ]
明治42(1909)年、東京に生まれる。昭和9(1934)年、神戸高等商船卒、海軍予備少尉に任ぜられる。10年現役編入。11年第27期飛行学生卒業、大湊海軍航空隊へ入隊。その後、木更津空、鹿屋空、高雄空、横須賀空、美幌空、705空などで勤務。終戦時706空飛行長、少佐。戦後養鶏コンサルタント業を営む。昭和62(1987)年病没

壱岐春記[イキハルキ]
明治45(1912)年、鹿児島県に生まれる。昭和9(1934)年、海軍兵学校卒(62期)、海軍少尉に任ぜられる。12年第28期飛行学生卒業、佐世保海軍航空隊に入隊。その後、館山航空隊、軍艦「出雲」乗組を経て、高雄航空隊に勤務。13空、鹿屋空、新竹空、宮崎空、755空、攻撃704飛行隊、攻撃406飛行隊で勤務。終戦時豊橋空飛行長、少佐。戦後、航空自衛隊に勤務。一等空佐で退官。現在東郷会顧問、中攻会代表世話人
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感想・レビュー

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ドナルド@灯れ松明の火

2
【後日追記】日本海軍の誇った96式陸攻、一式陸攻がいかに日支事変以降の爆撃、太平洋戦争で激しい消耗戦を戦ったかというパイロットとしての記録。 物語ではなく、飛行士たちの名前、いかに装甲が薄く敵戦闘機の機銃掃射で火を吹いてあたら前途有望な若者たちが機とともに海中もしくは敵艦に突っ込んだのかなど記録(データ)を元に冷静に記述してある。 昭和18年には早くも南方の島では敗色濃厚となり、装甲の薄い陸攻が援護の零戦もいない中の攻撃で艦砲射撃やグラマンの餌食になっていくところなんか、つらくて読み進めなかった。2008/09/14

tora

1
あるときは海面を這う様に弾幕に突っ込み必殺の魚雷を叩き込み、あるときは高高度から針の穴を通すコントロールで敵艦艇に爆弾を落とす。日華事変から太平洋戦争終結まで戦い抜いた海軍中攻隊の戦記。マレー沖海戦でレパルス、プリンス・オブ・ウェールズを沈め、陸攻の威力を示したが、ほとんど防弾装備のないことが最後まで中攻隊を苦しめた。写真が多数載っているのは非常に嬉しい点であるが、地図が載っていないのは不親切だと感じた。しかし、中攻隊についての本は戦闘機隊に比べると少ないので、中攻隊の戦いを追うには適当な本であろう。2009/10/27

Mayumi_M

0
一式ライターと呼ばれた一式陸上攻撃機が運んだのが山本五十六や桜花だ、と改めて認識して物悲しさ倍増。2024/11/10

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