内容説明
高額で、死が告知されないと入れない、宗教的な施設であるという、まちがった認識をもたれやすいホスピスの本当の姿を明らかにする。ホスピスで自らが納得できる最期を迎えることができた二人と、夫や妻として、パートナーを看取った五人の証言と共に、費用の詳細や全国のホスピス病棟の一覧を付記する。
目次
第1章 「希望」という名の最後の仕事―松沢寿男の語り
第2章 「冬眠」で母親の役割を果たす―高木芙美の語り
第3章 自分が主役の「生と死」のシナリオ―妻を看取った松本祐吉の語り
第4章 抗がん剤治療を断る道を選ぶ―夫を看取った福原智恵子の語り
第5章 なぜもっと早く…―妻を看取った関戸幸雄の語り
第6章 最後まで告知しなかった―夫を看取った村田賀寿子の語り
第7章 ふたつの死―夫を看取った小山内君栄の語り
第8章 総括 ホスピスとは何か
著者等紹介
大沢周子[オオサワチカコ]
1936年、群馬県前橋市生まれ。中央大学文学部卒業後、出版社勤務を経てフリーランスのジャーナリストに。76年から82年までテレビ局特派員の夫と一男二女と共にニューヨークに滞在。帰国後、神奈川県教育懇談会委員、逗子市教育委員長などを歴任
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