内容説明
絵描きの「俺」の趣味はランパブ通い。高校を中途で廃し、浪費家で夢見がちな性格のうえ、労働が大嫌い。金に困り、自分より劣る絵なのに認められ成功し、自分が好きな女と結婚している吉原に借りにいってしまうが…。現実と想像が交錯し、時空間を超える世界を描いた芥川賞受賞の表題作と他一篇を収録。
著者等紹介
町田康[マチダコウ]
1962年大阪府生まれ。高校時代より町田町蔵の名で音楽活動を始め、81年、パンクバンド「INU」の『メシ喰うな』でレコードデビュー。俳優としても活躍。96年「文学界」に発表した処女小説『くっすん大黒』で97年に第19回野間文芸新人賞、第7回ドゥマゴ文学賞を受賞。2000年『きれぎれ』で第123回芥川賞を受賞、2001年には詩集『土間の四十八滝』で第9回萩原朔太郎賞を受賞、2002年『権現の踊り子』にて第28回川端康成文学賞を受賞
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