内容説明
南イタリアの海辺の町で、九歳の男の子が殺され、出稼ぎのアフリカ人が逮捕される。圧倒的に不利な被告の弁護を引き受けたグイードは、妻に逃げられて憂鬱な毎日を送る三十八歳。正義を振りかざすような柄でもない…が、ジェフリー・ディーヴァーが「最良の法廷スリラー」と評した見事な論証で、物語は大逆転。
著者等紹介
カロフィーリオ,ジャンリーコ[カロフィーリオ,ジャンリーコ][Carofiglio,Gianrico]
1961年、イタリア、バーリ生まれ。刑事訴訟法の専門家で本職はプーリア州バーリの凶悪組織犯罪を扱うマフィア担当検事。専門書執筆のかたわら、2002年『無意識の証人』で小説デビューし、イタリアの五つの文学賞を受賞した。続けて第二作、第三作を発表して高い評価を受けている
石橋典子[イシバシノリコ]
1961年、宝塚市生まれ。東京大学文学部イタリア文学科卒。イタリア語翻訳、通訳を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けいちゃっぷ
4
舞台は南イタリアの海辺の町。 9歳の男の子が殺され、出稼ぎのアフリカ人が逮捕される。 状況証拠だけだが、すべてが被告に不利になっている。 弁護を依頼された主人公の弁護士は、少し前に妻から別れを持ち出され精神的に不安定になっている。 最後は良い方へ向かうのでしょうが、読んでて付きまとっていた違和感というか不協和音がぬぐえない。 それと、この表紙をなんとかしてくれ。 324ページ 2012/05/21
neugierde
0
裁判の話はイマイチ。もっと恋愛に寄ってもよかったんじゃなかろうか。2016/07/04
Riko
0
図書館で借りた2016/01/01
tai65
0
星5つ2014/07/27
マイ
0
2:あまり面白くなかった。何が伝えたかったんだろう、というか何が評価されたんだろう...ジェフリー・ディーヴァーの評価と合わなかった。ただ、かなり翻訳が酷いので、そのせいもあるのかもしれない。英伊間翻訳ならもう少しナチュラルなのだろう。本文の中に出てくる英詩がいくつかあるが、それに関する翻訳が一切ないので、英語が読めなければそこで嫌味な印象を与えてしまう。全体的に印象があまりよくなかった。人種差別、アルコール中毒、鬱病、ドラッグを扱いたいのは分かるが、全体をさらりと流しすぎ。2013/07/11